...兄さんも、どんなにか妙子さんを好いていると見えて、一体が遊蕩(あそび)過ぎる処へ、今度の事じゃ失望して、自棄(やけ)気味らしいのよ、遣り方が...
泉鏡花 「婦系図」
...それを恐れてああ云う遣り方をしていたのではますます抵抗力が弱くなると云う考があり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...幸子は本家の遣り方に楯(たて)を突くようで悪いけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...………この際妙子の自分勝手な遣り方を責めて彼女に自分の非を認めさせ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...なにかべつの遣り方を考えるさ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...奴にはそのほかに遣り方もないしね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ところが緑の騎士は――人の見やうが上手であつて(was a good judge of men)――前に兩人を饗應(もてなし)た士のしたと(as the other host had done)同じ遣り方で其判きを付けて(settled the matter)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...独逸は(ビスマルク流の遣り方だ)軍艦五隻をアピアに入港させ...
中島敦 「光と風と夢」
...教育の遣り方を見ると實に情無い...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...而も私はそんな荒つぽい遣り方を選び度くなかつたのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それが困るので甚だ我儘(わがまま)な遣り方ではあるが...
正岡子規 「病牀苦語」
...三度目にやうやう丁の場所に移すといふやうな余計の手数をかけるのが女の遣り方である...
正岡子規 「病牀六尺」
...かかる遣り方は天賦の自由を奪い...
南方熊楠 「十二支考」
...官公吏の合祀の遣り方なり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...今までのような合祀の遣り方では...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...それをどうやったら一番上手な遣り方で儲けられるかと云う事も分らなかったし...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...これが友吉おやじ一流の遣り方かな……ぐらいに考えて一心に看守(みまも)っているだけの事であった...
夢野久作 「爆弾太平記」
...この困難から免れるのが賢明な遣り方である...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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