...瓶(へい)は手より手にと忙はしく遣り取りせらるゝことゝなりぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...むしろ平和という文字を含んだ外交文書の遣り取りが頻繁になったら...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...ついぞ打ち解けた談合などを彼と遣り取りしたことはなかった...
谷崎潤一郎 「鍵」
...今度のことがある迄(まで)は手紙の遣り取りもしたことはない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...姉と車の窓を隔ててこんな会話の遣り取りをしたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「文の遣り取りだけはした」となり...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...文の遣り取りは愚か...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...枕(まくら)もとで又盃の遣り取りを始めながら...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...若夫婦が蚊帳(かや)の中の寝床で盃(さかずき)の遣り取りをするのも...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ともに立派な人物であり非常な秀才である二人は明日銃丸(たま)の遣り取りをした後で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...彼等の間で遣り取りされていませんでしたか?」「何か書類がその人たちの間で遣り取りされておりました...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...そのうち段々手紙の遣り取りが疎遠(そえん)になって...
夏目漱石 「それから」
...胆力は命の遣り取りの劇(はげ)しい...
夏目漱石 「それから」
...フィリップスは血走った眼に機械を白眼んで刻々近寄って来るカルパセア号の無電技師コタム―― A. Jennings Cottam ――と友達同志のような言葉で無電を遣り取りしていた...
牧逸馬 「運命のSOS」
...二人の遣り取りが続く...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...「云えないようなことで命の遣り取りをしようというのか」乾藤吉郎の顔が赤くなった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...……」「いまいる山形屋とは手紙の遣り取りが続いていたんだ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...秀吉との使者の遣り取りなどにお心をゆるされてや――近日...
吉川英治 「新書太閤記」
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