...安藤は目の遣り場に困る程周章(まごつ)いた...
石川啄木 「足跡」
...どうにか纏めて遣りたいもので御座いますが……」「それがどうもそう行かない...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...彼は婦人の仲間になると隨分遣り手の方であつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...どうか此の遣り掛けの仕事を...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...これらの人々が発行所の我等に対して何事をか危害を与へて遣りたいと云ふ様な...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...………この際妙子の自分勝手な遣り方を責めて彼女に自分の非を認めさせ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私は彼が遣りかけてゐる仕事に...
徳田秋聲 「和解」
...「そりゃ貴夫(あなた)の御金を貴夫が御遣りになるんだから...
夏目漱石 「道草」
...碪(きぬた)うちでも遣りに来て下され...
樋口一葉 「わかれ道」
...畢竟(ひっきょう)その遣り方に無駄が多いからである...
正岡子規 「病牀六尺」
...舞台を踏んで遣りこなす教養がどうしても足りないので不具になる...
宮本百合子 「印象」
...野原へ棄てに遣りました...
森鴎外 「蛇」
...然るに楽壇人の遣り口は何うであるか? 徹頭徹尾非合理非合法である...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...彼が万三郎の温たかい思い遣りに対して...
山本周五郎 「風流太平記」
...そう急(せ)いて老夫婦を殺す必要も無い筈じゃから……しかし通りかかりのルンペンにしては遣り口が鮮やか過ぎるようじゃなあ」「……今度の兇行の動機は怨恨(えんこん)関係じゃないでしょうか...
夢野久作 「巡査辞職」
...彼奴(きゃつ)一流の御叮嚀な遣り口で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...吾輩タッタ一人の死物狂い的白熱戦になって来たんだから遣り切れない...
夢野久作 「爆弾太平記」
...モソッと褒美を遣りたいがのう...
夢野久作 「名君忠之」
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