...外形に出た感情を内心でばかり取り扱つたりする遣りくりは無論澤山あるのである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...主人は店員をガッチリ抑えて行くためには、思い遣り深く、心から感謝させて働いて貰う行き方と畏怖せしめて働かせる行き方とある...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...ところが緑の騎士は――人の見やうが上手であつて(was a good judge of men)――前に兩人を饗應(もてなし)た士のしたと(as the other host had done)同じ遣り方で其判きを付けて(settled the matter)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...遣りかけた仕事が若し巧く行けば...
徳田秋聲 「和解」
...共に誤解の上に立っているのだから遣り切れない...
中島敦 「光と風と夢」
...彼程人を遣り込める事の嫌いな男はないのである...
夏目漱石 「それから」
......
野口雨情 「雨情民謡百篇」
...そんなのにヒョロ子は千切った木の実を遣りながら...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...おまえの給金さえ遣り兼ねる時が来るだろう...
山本周五郎 「日本婦道記」
...要するに」「その人足どもに治療代を遣り...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...どこへも遣りたくないのは尤もだ...
夢野久作 「白髪小僧」
...それが出来上ったのを持って行って僕の手からお神さんに遣りますと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼奴(きゃつ)一流の御叮嚀な遣り口で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お座敷がブツカリ合って遣り繰りが付かないほどの盛況を逞(たくましゅう)したもんだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...義清の惨心に思いを遣り...
吉川英治 「上杉謙信」
...遣り場なく喘(あえ)いでいるようなそのうしろ姿――萩乃は...
吉川英治 「篝火の女」
...蚊遣りの煙のうちに...
吉川英治 「親鸞」
...この困難から免れるのが賢明な遣り方である...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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