...夫を河東に遣りて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...早速履歴書を書いて頼んで遣り...
石川啄木 「札幌」
...「ラルフに來るやうに言つて遣りたいんだね...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...どうしても遣りたくない...
太宰治 「女の決闘」
...「国に言って遣りましょうか」矢張黙っていた...
田山花袋 「蒲団」
...事柄は小さなようでも電車切符の穴調べも遣り方によっては市民の頭の中に或るものをつぎ込み...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...併しイワンはどうして遣りませう...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...共に誤解の上に立っているのだから遣り切れない...
中島敦 「光と風と夢」
...「黙っていろ」と怒鳴り付けて遣りたくなった...
夏目漱石 「道草」
...車を二台も遣り過して...
森鴎外 「あそび」
...丈夫に見せて遣りたいと...
森鴎外 「雁」
...なんとでも云って遣りたいような心持で帰ったお常は拍子抜けがした...
森鴎外 「雁」
...行って退治て遣りましょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...何んとか遣り繰り算段して...
矢田津世子 「凍雲」
...多少乱暴ではあるが思い遣りのふかい...
山本周五郎 「めおと蝶」
...何度も何度も遣り直しを喰(くら)っている...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...そう急(せ)いて老夫婦を殺す必要も無い筈じゃから……しかし通りかかりのルンペンにしては遣り口が鮮やか過ぎるようじゃなあ」「……今度の兇行の動機は怨恨(えんこん)関係じゃないでしょうか...
夢野久作 「巡査辞職」
...あれはなかなか遣り手な千三つ屋だつたよ...
吉川英治 「折々の記」
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