...些(ちっ)とも汲んでお遣んなさらない!――否(いいえ)...
泉鏡花 「浮舟」
...そいつは決して逃げ出す気遣いはないのです...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...かれまづ八咫烏を遣はして...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...その御子に副へて遣しし時に...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...これでは主人夫婦の生活費と小遣いに店の売上げがだいぶ引かれ...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...自分で思い立つと矢も楯もたまらなく遣っておしまいるものだから後でお困りるのよ...
高浜虚子 「子規居士と余」
...幼な子の泣き出した事情も遣る瀬ないそのかなしみも知らない母親は一図に幼な子が空腹から泣いたものと解したのであらう...
高見順 「かなしみ」
...貴方がたがこれを知つてゐる気遣ひはない筈ですがね...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...鄭樵が書籍を搜す官を派遣すること及び書籍を校讐する人が長くその任に居る必要を論じたのは...
内藤湖南 「支那目録學」
...問屋から武家の用を命ぜられるそのいとまに遣るということになっており...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...途中で島田に遣(や)るべき金の事を考えて...
夏目漱石 「道草」
...唯その表面だけ突飛(とっぴ)なことを遣(や)る必要は無論ない...
夏目漱石 「模倣と独立」
...これは貴様に遣るではなし...
樋口一葉 「大つごもり」
...話の興味をさまたげまいとする心遣いであった...
本庄陸男 「石狩川」
...此(この)憐(あは)れな動物(どうぶつ)の機嫌(きげん)をそこねた事(こと)を氣遣(きづか)つて...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...渡津海と縁結(えんむすび)をさせて遣る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それへ熨斗紙を掛けかえたりしては他家への遣い物にしたり...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...ほんの小遣稼(こづかいかせ)ぎにすぎないだろう...
山本周五郎 「雪の上の霜」
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