...健に金を遣る途はあるまいかと考へた事があつた...
石川啄木 「足跡」
...ただし遣方が仇気(あどけ)ないから...
泉鏡花 「婦系図」
...少しく甘い言葉遣いをした...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...依つてまず八咫烏(やたがらす)を遣つて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...家出した兄を気遣っている妹から来た手紙などを...
徳田秋声 「爛」
...金ヲ遣ッタカラ困ッタ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「八五郎なら不足はねえ筈だが、自惚(うぬぼ)れも腕つ節も、お小遣ひだつて、人に負けねえくらゐのたしなみはあるわけだが」平次は面白さうでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その後いくばくもなく実隆が『伊勢物語』の本を玄清に遣わしたと日記に見えるのは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...彼女は天文学者の正確さで下宿代の値段によって彼等に心遣いや保護を少しずつ配分していた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...我鼻を視るのかと怪しまれる程の下眼を遣ッて文三の顔を視ながら...
二葉亭四迷 「浮雲」
...一七八二年には更にギルバアト・ウェイクフィールドのもとに遣られた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...遣り直し遣り直し遣っている...
室生犀星 「懸巣」
...併しさう云ふやうに假名遣が廣く行はれて居らぬと行はれて居るとの別と云ふものは...
森鴎外 「假名遣意見」
...それから弘前の知人にも書状を遣(や)って問い合せた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...己を室内へ推し遣つた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...思い遣(や)りが深い...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...よそへはお遣りにならないで下さいまし...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「マリイ」が氷島へ近寄り過ぎはしまいかと氣遣つて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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