...君もおもひ遣り給へといふ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...それぢや遣つて見るサ」と言つて主人公はもう匙を投げてしまつたらしい...
高濱虚子 「俳諧師」
...―――」幸子もそう云って障子の外に眼を遣(や)った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一寸相変らずまた小遣が無くなったもんだから...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...悲しい遣る瀬ない心の囁きなのだ...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...御父さんは打遣(うちや)つて置けと仰います...
夏目漱石 「それから」
...そうして益(ますます)インデペンデントに御遣りになって...
夏目漱石 「模倣と独立」
...ろくなお小遣もない癖に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...クラムから派遣された者たちなのよ」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...みなが気遣って里春に声をかけると...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...打遣つとく譯には行かないので...
正宗白鳥 「奇怪な客」
...この田毎豆腐(たごとどうふ)を遣(や)ってみ給え」中川も箸(はし)を執(と)りて椀の中を覗(のぞ)き「田毎豆腐とは始めて聞いたが...
村井弦斎 「食道楽」
...「御道中道ゆきぶりは追而可被仰遣候」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...遣るとしよう...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...綱宗の気遣(きづか)ふも無理ならぬ...
森鴎外 「椙原品」
...お金まで付けて遣(や)ったというじゃないの...
山本周五郎 「寒橋」
...こんな風にヒネクレていた奴なら遣りかねないだろう...
夢野久作 「白くれない」
...云(い)い遣(や)った...
吉川英治 「新書太閤記」
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