...狷介なんかも兄貴に絶交して遣らうなんて言つてゐた...
石川啄木 「鳥影」
...みんな遣い切ってしまいました...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...かれその遣さえたる大碓の命...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...大伴(おおとも)の金村(かなむら)の連の兩名を遣わして...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...日本の死者のひとりとして遣切れぬ思いで抗議したい...
田中英光 「さようなら」
...人を遣(や)りまして調べましたところでは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...幼い同士が最後の名残を惜しむ気持に特別の心遣いをしているらしく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...アートレ,デースこなたには水陣さして使者としてタルチビオスを遣はして同じく小羊求めしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それを気遣(きづか)ってやらないわけにはゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...其頃僕も詩や漢文を遣っていたので...
夏目漱石 「正岡子規」
...お峯(みね)ほめて遣(や)つて呉(く)れとて...
一葉女史 「大つごもり」
...十四年一日のごとく私財を蕩尽(とうじん)して遣(や)って居るに...
南方熊楠 「十二支考」
...一つ試してみ給え」客「早速家でも遣ってみよう...
村井弦斎 「食道楽」
...早く縛って遣らぬと...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...こういう時に遣るのだなあ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...「餞別(せんべつ)に遣わそう」「……」梅八は躊躇(ちゅうちょ)せず...
山本周五郎 「新潮記」
...遣(や)るかたなく...
吉川英治 「三国志」
...云い遣ったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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