...』と帽子も冠らずに来た髪(け)のモヂヤ/\した頭に手を遣つて...
石川啄木 「鳥影」
...常世(とこよ)の國二に遣して...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...どうか此の遣り掛けの仕事を...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...涙ながらに取り出して心遣(こゝろや)りにも繰(く)り返せば...
高山樗牛 「瀧口入道」
...わかれ霜を気遣うたは昨日の様でも...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...太守夏遣レ使將送詣二京都一也...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...お小遣(こづかい)を貰っておでんを食いに行くと同じ気持で...
中里介山 「大菩薩峠」
...旦那(だんな)が書(か)いて遣(や)るから心配(しんぱい)にや成(な)らないがね」内儀(かみ)さんは漸(やうや)く近所(きんじよ)の者(もの)を一人(ひとり)跟(つ)いてくやうにして遣(や)るといふことにしたので被害者(ひがいしや)も思(おも)ひ切(き)つて出(で)ることに成(な)つた...
長塚節 「土」
......
中原中也 「在りし日の歌」
...さうなれば遣(や)る事はいくらでもあるからね...
夏目漱石 「それから」
...手拭から櫛(くし)まで貸しました」「お小遣は?」「巾着(きんちゃく)も紙入も持っていなかったようです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たしかに逃げる處を遣られたに相違ない...
樋口一葉 「にごりえ」
...それにも某(なにがし)かの小遣いをとられた...
正岡容 「小説 圓朝」
...一つ遣(や)ってみ給え」と頻(しきり)に薦(すす)められ客は箸にてその肉をちぎり「なるほどちぎれる...
村井弦斎 「食道楽」
...序(ついで)だから掛け合って遣ったよ...
森鴎外 「雁」
...230御承知の通この独逸の舞台では誰でも好な事を遣って見るのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...遣手の女は「では...
山本周五郎 「花も刀も」
...(少々はお手当を先に遣(つかわ)さぬと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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