...かのカルデア及びエジプトにおける古典的地盤の時代に遡ってこのような影響を求めてみると...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...必ず終極の根本原理に遡ってはじめて徹底したる法理の概念が得らるる次第であるから...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...結果から原因に遡っているわけである...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...その追憶の余勢は自然に昔へ昔へと遡って幼時の環境の中から馴染(なじみ)の顔を物色するようになる...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...責任は当時に遡って追求されねばならぬ筈のものであり...
戸坂潤 「社会時評」
...川を遡って内地……と云っちゃあ変だが...
豊島与志雄 「野ざらし」
...あの言葉から遡って...
豊島与志雄 「二つの途」
...遡っていうが、この以前藩主の奥方と祖母君は江戸の邸にいられたのを、士州総督へ出願の上藩地へ帰らるることになり外国船二隻を借受けて海路より帰着せられて、これは千秋寺という寺に住(すま)わるることになっていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...少し前に遡っての話しだが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...遡っていうが、私が東京へ転任した翌年に次男を挙げて、惟行と命(なづ)けた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...少しばかり大堰川を舟で遡っても見た...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...文学史を遥かに遡って...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...この問題を雪の結晶の変形にまで遡って研究しようと試みた人は無いようである...
中谷宇吉郎 「粉雪」
...七代まで遡って縷々懇切に述べている...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...その起源まで遡って調べて観念が生じる元である最初の印象を吟味することなしには...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...心の中でその歳月をいつくしみながら遡ってゆくと...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...そうした事実を尚深く遡って考えると...
夢野久作 「能とは何か」
...彼等はコンゴー河口に最初の石柱を立て、河を遡って、この繁華なコンゴー王国の最初の訪問者となった...
和辻哲郎 「鎖国」
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