...遂に遠隔の地にあるヨブの三友人の耳に達するに至った...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...又遠隔の地方に旅する客には変りは無かろうが...
高浜虚子 「丸の内」
...どんな遠隔の地にあろうとも裁判所はその証人を呼んで...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...遠隔の地印度(インド)に...
谷譲次 「踊る地平線」
...東京その他遠隔の地から来た人の場合...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...一(ひとつ)は所が隔(へだ)たっていて目(ま)のあたり見なれぬために遠隔の地の人のことは非常に誇大(こだい)して考えられたものである...
夏目漱石 「教育と文芸」
...いかなる文明も遠隔の地に波及すること至難ではあるまいか...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...この夜空のはて、軌道の彼方に、僕のまだ知らない土地で、その遠隔の地で、君は新しい愛人と生活をともにしてゐたのか...
原民喜 「災厄の日」
...おそらく遠隔の地に新植民地を創設し得るものではないことを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...天幕外遠隔の地へ駈け行き...
南方熊楠 「十二支考」
...遠隔の地ではありますし...
柳宗悦 「民藝四十年」
...播州の金持は遠隔の地から娶るのが例となっていたが...
柳田国男 「故郷七十年」
...後嗣梅津謙助氏が遠隔の地に居らるる故か久しく忘れられていた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...度々の彼の忠誠に、朝廷におかれても、御感悦(ごかんえつ)はいうまでもなかったが、関白(かんぱく)の近衛前嗣(さきつぐ)などは、ひそかに彼のために案じて、(遠隔の地、こうお留守になされては、御本国の領も、さだめしお心もとないことでしょう...
吉川英治 「上杉謙信」
...遠隔の地にある孟達も...
吉川英治 「三国志」
...後世の国家のすがたから観れば、驚くべき国家への反抗だし、無秩序なはなしであるが、ひとり武蔵一国に限らず、遠隔の地方ほど、中央の政令は、まだまだ行われていなかったのである...
吉川英治 「平の将門」
...私はこの遠隔の地で...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
...フィリッピン植民の根拠地はもっと遠隔の地に移さなくてはならぬ...
和辻哲郎 「鎖国」
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