...遠路はるばると来た友人にお土産を渡した...
...遠路の旅行に出かける前に必要な準備を整える...
...遠路からやってきた祖母に再会する喜びを感じた...
...遠路運ばれてきた食材で美味しい料理を作った...
...遠路を急ぐと足が痛くなる...
...僧都、すぐに出向うて、遠路であるが、途中、早速、硝子(ビイドロ)とその擬(まが)い珠(たま)を取棄てさして下さい...
泉鏡花 「海神別荘」
...つい川一跨ぎの墨東の散歩を遠路とするのは...
心猿 「荷風翁の發句」
......
谷崎潤一郎 「細雪」
...「やー、遠路ゆえ、面体損じておりまするが」と、曾川の顔を見たくないので、俯いたまま、左手を添えて、首を差出して、平伏していた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...遠路(とおみち)を痩馬(やせうま)に曳(ひ)かした荷車が二輛(にりょう)も三輛も引続いて或時(あるとき)は米俵或時は材木煉瓦(れんが)なぞ...
永井荷風 「監獄署の裏」
...少し遠路(とおみち)でもいたすと直(す)ぐにこの通りの始末で御座る...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...この日残暑の夕陽(せきよう)烈しきに山谷の遠路(えんろ)をいとはずしてわが母上も席に連(つらな)り給ひぬ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...顎十郎は馬鹿ていねいに腰をかがめ、「これは藤波先生、遠路のところを、ようこそ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...わざわざ遠路(とほみち)を行くにも当るまいて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...遠路の旅行危険なりと医師は切(せつ)に忠告したり...
福田英子 「妾の半生涯」
...すると皇帝付天文学者ケプラーは遠路を泥だらけになってその農夫の村へゆき...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...六十六歳の翁(おきな)が二百里足らずの遠路を供に立って行こうとしたのは...
森鴎外 「渋江抽斎」
...遠路火急を促して大儀であった...
吉川英治 「剣難女難」
...――御遠路、つつがなくお渡り遊ばし、折ふし、日もうららかにきょうの御対顔、祝着にぞんじ上げ奉りまする」左右から、こう色代(しきたい)しているまに、信長は、拭き磨いてある廻廊を、つつつと足を早め、「ふム...
吉川英治 「新書太閤記」
...「遠路のお疲れもあろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...ついに、御遠路を」と、掌(て)と掌(て)のぬくみを感じあう...
吉川英治 「新書太閤記」
...『――遠路、事多い中を、よう訪ねて賜(た)もった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...遠路やかねに惜しみなく派遣を命じて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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