...近文のアイヌ部落を遠目に見て...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...遠目によくは分らないが...
豊島与志雄 「待つ者」
...それは最初遠目に見たところと更に違いはないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...しばらくその菰かぶりの川渡りを遠目にながめていた轟の源松は...
中里介山 「大菩薩峠」
...遠目に見かけると...
中里介山 「大菩薩峠」
...肉づきがいゝので遠目に爽やかに見えた...
林芙美子 「帯広まで」
...遠目にも猛々しい体躯で...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...遠目にも逞しく見える筒袖姿の異人が六人ばかり乗組み...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...遠目にもなにかひどく乱脈な海岸のうしろの岩山は...
久生十蘭 「ノア」
...こちらに笑いかけたのが遠目にもわかった...
火野葦平 「糞尿譚」
...店じゅうで一番上等の猫の毛皮を――遠目にはてっきり貂皮(てん)と見まがえそうな猫の毛皮を買った...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...その姿は遠目にさえも著しく見えるものである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...悪沢の登り――遠目にはなかなか凄かったが...
松濤明 「春の遠山入り」
...遠目にもわかる異相の巨漢があった...
吉川英治 「三国志」
...夜目にも遠目にも鮮やかである...
吉川英治 「三国志」
...千寿王どののいる所は遠目にもすぐ知れよう...
吉川英治 「私本太平記」
...遠目にも巨眼々(けいけい)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...キラと動く物が遠目にも見えた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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