...万事控目に遠慮深くしていたが...
石川欣一 「比島投降記」
...矢張跣足(はだし)になり裾を遠慮深く捲つて...
石川啄木 「鳥影」
...何しろハアこんな嬉しいことは御座いません」「まあお前はなぜそんな遠慮深くしているの...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...したがって遠慮深くそして範囲が狭くて...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...從つて遠慮深くそして範圍が狹くて...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...あいつを遠慮深くて従順で質素で小食の女に変化させ...
太宰治 「グッド・バイ」
...遠慮深くて律義(りちぎ)な君が...
太宰治 「未帰還の友に」
...何処までも遠慮深くおとなしくしている方がかえって奥床(おくゆか)しく美しくはあるまいか...
永井荷風 「妾宅」
...兄哥の手で調べて貰えまいか」平次は遠慮深くこんな事を言います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...暗いすみのほうへ遠慮深く坐って...
久生十蘭 「キャラコさん」
...一番さん(私の事だ)は御遠慮深くッて何にも仰(おっ)しゃらないから...
二葉亭四迷 「平凡」
...田舎空気には半日も落ついては居られずに妙に遠慮深くそわ/\として愴慌(さうくわう)と引きあげてしまつたものである...
牧野信一 「小川の流れ」
...」その声は、遠慮深く、迷惑さうに低いのである...
牧野信一 「蝉」
...楽手は皆々遠慮深く息を殺して...
牧野信一 「円卓子での話」
...遠慮深くソーダ水を吸ひながら...
牧野信一 「〔無題〕」
...聡明(そうめい)な資質から遠慮深く世の中に臨んでおいでになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...俊男が葛岡氏へ遠慮深く斯う前おきをして話し出した...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...船中でも猫のように静かで誰よりも遠慮深く謙遜だった三島であるが...
横光利一 「旅愁」
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