...私の申出を遠慮深く「ゴメンナサイ」と言って断った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...遠慮深く指揮棒をふって指揮し...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...万事控目に遠慮深くしていたが...
石川欣一 「比島投降記」
...矢張跣足(はだし)になり裾を遠慮深く捲つて...
石川啄木 「鳥影」
...矢張り跣足(はだし)になり裾を遠慮深く捲つて...
石川啄木 「鳥影」
...何しろハアこんな嬉しいことは御座いません」「まあお前はなぜそんな遠慮深くしているの...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...それが夫婦を互いに遠慮深くさせていたと言って言えないところが無いでも無かった...
太宰治 「桜桃」
...あいつを遠慮深くて従順で質素で小食の女に変化させ...
太宰治 「グッド・バイ」
...遠慮深くて律義(りちぎ)な君が...
太宰治 「未帰還の友に」
...記者が出来るだけ遠慮深く...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...兄哥の手で調べて貰えまいか」平次は遠慮深くこんな事を言います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...遠慮深く見やりました...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...一番さん(私の事だ)は御遠慮深くッて何にも仰(おっ)しゃらないから...
二葉亭四迷 「平凡」
...見方はたしかに遠慮深く...
牧野信一 「思ひ出した事(松竹座)」
...遠慮深くソーダ水を吸ひながら...
牧野信一 「〔無題〕」
...とんとんと、遠慮深く、戸が鳴って、やさしい声で、「若(も)し、お宅でござりますか? わたくしでござりますが――」と、いうのが聴えると、ハッと、さすがに油断なく、あたりを屹(きっ)と見まわすようにしたが、「おッ! 太夫だな!」と、叫ぶと、世にもうれしげな表情が、きりッとしたこの男の顔にうかぶ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...血筋をひいたと思はれる人々の後に遠慮深く俥を入れさせて...
水野仙子 「響」
...聡明(そうめい)な資質から遠慮深く世の中に臨んでおいでになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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