...遠慮なく望め...
芥川龍之介 「地獄變」
...悪辣無双(あくらつむさう)に切迫した時勢の手前も遠慮なく...
芥川龍之介 「龍村平蔵氏の芸術」
...それで今夜はお前もその覚悟でおらねばならぬことと私は思うが、不幸にして、そういう場合に立ち至ったなら、どうか、遠慮なく、私の番頭をこちらへ招き、お前の相談相手として万事宜(よろ)しく頼みます...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...どうぞ御遠慮なく...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...心づくしの御馳走を遠慮なくよばれる...
種田山頭火 「行乞記」
...それだったら遠慮なく言う方がいいぜ...
徳田秋声 「縮図」
...この間まで、動物でしたか」「そうです」「父さんの最愛の動物でしたか」「やられたな、まあ、そうです」「まあ、なんて、御遠慮なく...
外村繁 「夢幻泡影」
...遠慮なくハスレルに答えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今の中(うち)遠慮なく食べて置くがよいぞ...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...は」がんりきが遠慮なく...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこには例の指環(ゆびわ)が遠慮なく輝やいていた...
夏目漱石 「明暗」
...況(ま)して沢山な御馳走で……我々は遠慮なく腹一ぱいに頂戴した...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...遠慮なく警告してもよかったろう...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...それだけに直観が遠慮なく活躍せねばならぬ...
柳宗悦 「京都の朝市」
...たいていなことは遠慮なく云える筈である...
山本周五郎 「はたし状」
...将軍のみではありません」「ねがわくは、どうか、朝夕(ちょうせき)帷幕(いばく)にあって、遠慮なく、この愚夫をお教え下さい」「いや」と、孔明は、急にことばをかえて云った...
吉川英治 「三国志」
...どうぞご遠慮なくお使いなされて下さいませ」「早速の承知でかたじけない」「また...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...遠慮なくうなずいたが...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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