...自分のことは棚にあげて遠慮せずにこれを語りたいと思ふ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...其時俺の頭に在る一切の記憶を遠慮せずに思索の材料に使用する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...君は遠慮せずに先へ行ってきたまえ」そういわれたので河合少年は...
海野十三 「火星探険」
...遠慮せずに這入つて來ましたよ...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...遠慮せずにゆっくり養生(ようじょう)をさして...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...くれるときには遠慮せずにもらっていたがね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...少しも遠慮せずに承諾した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...遠慮せずに――大身の身じゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...遠慮せずに食いな...
中里介山 「大菩薩峠」
...侍従の方が「かまいませんからオーバを着ていて下さい」とすすめられたので、遠慮せずに、襟巻と外套ですっかり身ごしらえをした...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...相手に気兼(きがね)なく自分の思った通りを遠慮せずに口にするだけの勇気に乏しいものと私は見込んでいたのです...
夏目漱石 「こころ」
...遠慮せずに前へ出たまえ」と無理に割り込んでくる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...遠慮せずに引つくゝつて下さいよ」又左衞門は氣を取り直して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遠慮せずに出すが宜い」「へエ――」辨次郎は觀念したらしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勘ちゃんは遠慮せずにピシャピシャ打(ぶ)つ...
二葉亭四迷 「平凡」
...「遠慮せずに、斬って来い! 今夜はこっちも容赦しねえぞ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...どうぞ遠慮せずに来て下されい」男は強(し)いて誘うでもなく...
森鴎外 「山椒大夫」
...軍師、遠慮せずに、横になっておれ」「もったいないことです...
吉川英治 「三国志」
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