...予はこの何事にも自信の強い人の自信を傷けることを遠慮しながら...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...しかし入札を見に来る客人の邪魔になりはせぬかと遠慮しながら縮図をつづけました...
上村松園 「画学校時代」
...二階借りのものが遠慮しながら台所から外へ出るみたいな恰好で...
高見順 「如何なる星の下に」
...家族の者たちに遠慮しながらも...
太宰治 「お伽草紙」
...家族の者たちに遠慮しながらも...
太宰治 「お伽草紙」
...それも大いに遠慮しながら発表しているのだ...
太宰治 「佳日」
...遠慮しながら互いに小声で盃のやりとりをしていたが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...遠慮しながらぽつぽつと口を利(き)くのでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...悪策を遠慮しながらあばいたのにたいして...
蜷川新 「天皇」
...お紋のことに就いては、何を聽いても唯おろ/\するだけ、一向に要領を得ませんが、「市五郎はどんな男だ」と訊くと、遠慮しながらも、「あの人は氣が荒くて何をするかわかりません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一体この頃どうなつてゐるんだらう?」母はいくらか彼に遠慮しながらそんな風に訊ねた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...眼ばたきするのも遠慮しながら...
牧野信一 「毒気」
...たった一本であったがおみやげにと遠慮しながら出した...
宮城道雄 「耳の日記」
...少し遠慮しながら甘ったれて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ぶしつけにならないかと思って御遠慮しながら蔭(かげ)で煩悶(はんもん)をしていた私にも同情ができるでしょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...遠慮しながら入って来た...
山本周五郎 「風流太平記」
...遠慮しながら訊いた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...新城から提げて歩いてゐた酒の壜を取出して遠慮しながら冷たいまゝ飮んでゐると...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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