...Kさんは「遠慮したもうなよ」とまでは勧めなかった...
生田春月 「聖書」
...北さんは遠慮したのか...
太宰治 「故郷」
...多分これ以上の交際を遠慮したのであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...対等の人間ではないからと遠慮したのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...別に遠慮した訳ではなかったが...
中島敦 「環礁」
...けれども彼は遠慮した...
夏目漱石 「明暗」
...千種君は遠慮した方が宜(い)いだろう」「…………」千種十次郎は...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...眞つ直ぐに歸つて來るのを遠慮したのも無理はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...路地が狭いので遠慮したのか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次が死骸を調べるうち、お紺お國の二人は、遠慮したものか、無言のうちに誘ひ合せて、裏梯子を下へ降りてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「はじめは何といふ遠慮した樣子だつたのか...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼の様子が案外真面目らしいので努めて遠慮した...
牧野信一 「父を売る子」
...私はそれを遠慮したわけぢやないんです...
牧野信一 「円卓子での話」
...すると荻原は遠慮した顔をしながらも...
水野葉舟 「北国の人」
...いつも華奢(かしゃ)に流れることは遠慮したいとお言いになる院も...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おれに遠慮したかと思っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...つまり養父(ちち)の百箇日が来るまで遠慮したいと云うので……そのうちには品夫の実父の二十一回忌も来るしする事だから...
夢野久作 「復讐」
...御(ご)大葬の済む迄は御(ご)遠慮したいと思ふので芝居へも行(ゆ)かない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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