...僕は遠慮がないから――」「まア...
岩野泡鳴 「耽溺」
...後者が前者に向ふ態度には多少文學上の先輩に向ふといふ遠慮がないでもないが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...遠慮がないので、また傾け過ぎた、宿のおばあさん――老マダムとでもいはうか――が酒好きで、のんべいの気持が解るのでうれしかつた、二階に一人のんびりと寝せてもらつた...
種田山頭火 「其中日記」
...四方(あたり)に遠慮がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...座敷にも私は遠慮がない訳には行かなかつた...
長塚節 「隣室の客」
...主人が死ぬと近所の衆は遠慮がないから何もかもヅケヅケ話してくれます」「…………」「お柳は今じゃあんなに肥っているが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの女はばらがきで遠慮がない上に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎は遠慮がないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...安並のところなら遠慮がないし...
林芙美子 「婚期」
...子供の眼は敏(さと)く、遠慮がないから、精一杯の声で、「やア、象の腹から血が流れてらア」その声で、まわりの桟敷に鮨詰(すしづ)めになっているのが一斉にそのほうを見る...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...態度には全く遠慮がない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...私は世間への遠慮がないでもないのだから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...男に遠慮がないのではない...
森鴎外 「牛鍋」
...することもあけっぱなしで遠慮がない...
山本周五郎 「花も刀も」
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