...自らを社會より遠ざける時...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...さういふ風の人にはあまりつきあはせたくないとおもふが……何とか遠ざける工夫をしたいものだがの」落度の意味のわかりしに...
田澤稲舟 「五大堂」
...なるたけ私を家の前から遠ざけるように...
近松秋江 「狂乱」
...蜜蝋に屬しないものを遠ざけることによつて...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...愛してもらいたいという女から彼を遠ざけるには十分だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...然し刺は人を遠ざける...
豊島与志雄 「二つの途」
...この男を突き離し遠ざけるどころか...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...「死んで祟(たた)ってやる」彼女の権幕は健三の心をますます彼女から遠ざける媒介(なかだち)となるに過ぎなかった...
夏目漱石 「道草」
...――伜を遠ざけるに越したことは無いと思つて牛込の親類へ預けた」「その凄い腕前の敵を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不用なるもの妨碍となるであらうものを一應片附けること目前より遠ざけること差當り忘却することであるを...
波多野精一 「時と永遠」
...「何があの方をこの家から遠ざけるのだらう? またすぐ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼を辟易(へきえき)させて家から遠ざけるに十分であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あるいは彼らは哲学の秀れた点は主として人々が高遠とし深邃として遠ざけるちょうどその点にあると思惟する...
三木清 「語られざる哲学」
...私達を自己の本質の理解から遠ざけるものはない...
三木清 「人生論ノート」
...月経中の妻を遠ざける人民もたくさんある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いずれもわたしが敬して遠ざけるもの...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...法隆和尚を藩から遠ざけるがよい...
山本周五郎 「失蝶記」
...閥外(ばつがい)の人間を遠ざけるから...
吉川英治 「親鸞」
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