...遠くからどこの寺のともしれない鐘の声がそれに応ずるように聞こえて来た...
有島武郎 「或る女」
...「故郷は遠くから想ふべき處で...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...遠くから声を聞かせているのに違いない...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...遠くから近くへと...
江戸川乱歩 「悪霊」
...コンクリートのかくし戸は、電気じかけで、遠くから、あけたり、しめたりできるのかもしれません...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...「遠くからいらした方らしいじゃないか...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...遠くから「コレア・ウラア!」の叫び声が近づいて来る...
林不忘 「安重根」
...ある時には、飛び越せると思ったクレヴァースが思いのほか広くて、せっかく来た暗がりのフィルンを、あともどりしてぐるっと遠回わりに向こう側に渡ったこともある、こうしてクーロアールの直下までたどりつくと、そこに二列の非常に大きなクレヴァースがある、昨日雪踏みに来た時、遠くから眺めて、あれをどうして飛び越すのかと思ったが、近づくとヘッスラーの言った通り、その二列はフィルンの間に食い違いになって、狭い雪橋(シュネーブリュッケ)が斜めにクレヴァースを横切っている、私たちは難なくそこを過ぎて、いよいよ急なクーロアールに取っついた...
辻村伊助 「登山の朝」
...学校の帰りに遠くから認めた時...
豊島与志雄 「楠の話」
...斬口から血の噴出するのが遠くからでも見えた...
直木三十五 「南国太平記」
...遠くから交叉點を横切る電車の響が...
南部修太郎 「S中尉の話」
...「遠くからお出やして...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...風のぐあいじゃ一哩も遠くから聞えることがありまさ...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...真心と真心はどんな遠くからでも通ずるのだもの...
牧野信一 「喜びと悲しみの熱涙」
...かなり遠くからもぐらの掘りあげたような泥がつづいていた...
「赤い貨車」
...遠くから見通して自然に番のできる処(ところ)では...
柳田国男 「木綿以前の事」
...将門は、遠くから、敵勢のかたちを見て、「畜生」と、体じゅうに、たちまち、彼らしい滾(たぎ)りをもった...
吉川英治 「平の将門」
...遠くから逃げることである...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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