...登れなほ高く、なほ遠く...
エミイル・※[#濁点付き片仮名ヱ、1-7-84]ルハアレン Emile Verhaeren 上田敏訳 「不可能」
...何と美しい朝明! 遠くほとゝぎすが二声三声啼いた...
種田山頭火 「其中日記」
...遠く来たことを感じさせ...
徳田秋声 「縮図」
...又国家総動員法の実現さえ遠くはないと報道されている...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...私達の前には淋しい軒灯がぽつりぽつりと遠くまで続いていた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...遠くから見ると光り輝いてるように思われる昔のことを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...遠くで鐘の音が響いた...
中島敦 「プウルの傍で」
...その他は一面の田で遠く神田上水源の方の森並に縁取られてゐる...
中原中也 「その一週間」
...笛の音のする里へ行かうよ俥に乘つてはしつて行くとき野も 山も ばうばうとして霞んでみえる柳は風にふきながされ燕も 歌も ひよ鳥も かすみの中に消えさるああ 俥のはしる轍(わだち)を透してふしぎな ばうばくたる景色を行手にみるその風光は遠くひらいてさびしく憂鬱な笛の音を吹き鳴らすひとのしのびて耐へがたい情緒である...
萩原朔太郎 「青猫」
...細く遠くまで続いた街の果てに...
原民喜 「焔」
...妹と母と五人で遠くの温泉へ行った...
原民喜 「焔」
...遠くのほうに立っている連中をよくながめることを妨げた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...出来るだけ遠くへ錨を入れて...
久生十蘭 「海難記」
...たしかに落ちつく)ふと日本から遠く離れていることを思って...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...〔中略〕日本の文学史が遠くない昔にさしていた拡大された生活者的我というものを...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...突然、奥遠くで三、四人の男の声が走りながら何かけたたましく叫び交す...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...遠く河北の地から...
吉川英治 「三国志」
...遠くなってゆく姿を見送っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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