...けれども堀君はかう云ふ諸家に少しも遜色(そんしよく)のある作家ではない...
芥川龍之介 「僕の友だち二三人」
...さうして私は一二の小なる謙遜のこゝろを味つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...さうして私は先づ「大なる謙遜のこゝろ」の前に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...貴女御謙遜ね?』『真箇(ほんと)よ...
石川啄木 「鳥影」
...愛は謙遜に伴う、大なる謙遜に入りし彼は大なる愛を現わし得たのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...だが、その小さな、謙遜な花から、兜虫のように、鬼のように、いかつい角を生した青黒い顔の菱の実が生れるのだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...より謙遜な歓喜を歓喜としなければならないことをこの中学生みたいに若々しい人々によって教えられたような気がした...
谷譲次 「踊る地平線」
...今まで謙遜(けんそん)であった彼とは別人のように...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...国芳が写生の手腕は葛飾北斎と並んで決して遜色(そんしょく)あるものにあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...謙遜以上に謙遜してしまうことが...
中里介山 「大菩薩峠」
...新鮮な活力を有する點に於てこそいくらか遜色があるけれども...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...さまで遜色なきものがあるかを感ずるのである...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...さすがに源氏に主君としての礼を取る態度が謙遜(けんそん)であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自ら抑へて謙遜する也...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...なるだけ彼から掘り出して訊いてみたいと謙遜な気持ちになるのだった...
横光利一 「旅愁」
...呉にもなお後備の実力のあることを示してからでなければならん」陸遜は壮語して...
吉川英治 「三国志」
...――呉の大進出はまさにその時ではありませんかな」呂蒙(りょもう)と陸遜(りくそん)一陸遜(りくそん)は呂蒙より十幾歳も年下だった...
吉川英治 「三国志」
...輔国(ほこく)大将軍平北都(へいほくと)元帥に封ぜられた陸遜(りくそん)は...
吉川英治 「三国志」
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