...事実上の勢力に於ても荘園三十余州に及ぶ平氏に多く遜らざる彼等にして...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...公平で、正直で、謙遜で、判断力に富んでいると同時に、又絶大の同情心にも富(と)んでいた...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...私の謙遜(けんそん)な時は謙遜となり...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...僕がもう少し謙遜(けんそん)らしい言葉遣いであの宣言をしたならば...
有島武郎 「片信」
...大いなれども能く抑遜(よくそん)せる我心とは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...汝が他人の言を容れざるはこれ汝が高慢不遜なるの証(しょう)なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...しかし博士は謙遜(けんそん)されて申されます...
海野十三 「空襲葬送曲」
...もっと謙遜(けんそん)になったとき...
太宰治 「火の鳥」
...昨日は一人の不遜な中年女にでくわした...
種田山頭火 「行乞記」
...そして謙遜な彼は...
豊島与志雄 「土地に還る」
...頭被としてはただ謙遜(けんそん)を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...謙遜(けんそん)したやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは何という不遜さと共に...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...自分はそのような不遜(ふそん)なことはしない...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...女は妙に謙遜して言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...少しもお天狗のない謙遜家...
山本笑月 「明治世相百話」
...たとえどんなに謙遜しても悪く云うものではないと思った...
横光利一 「欧洲紀行」
...陸遜は、真面目に云った...
吉川英治 「三国志」
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