...我喜は兒童の喜に遜(ゆづ)らざりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...14謙遜マニアセオリストの反対で...
石川欣一 「可愛い山」
...青書生に聴くの謙遜がなければならぬ...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...師の慈眼房はその不遜に腹を立てた...
中里介山 「法然行伝」
...子の不遜と父の讓歩といふ形で...
中島敦 「盈虚」
...羊の皮をかぶつた奴等の謙遜な傲慢さ位胸糞のわるいものはないよ...
長與善郎 「青銅の基督」
...恥(はず)かしがって謙遜(けんそん)する...
夏目漱石 「草枕」
...しかしそう云う自分がこの赤毛布にもこの小僧にも遜(ゆず)らないもっとも世話のかからない一人であったんだから妙なもんだ...
夏目漱石 「坑夫」
...謙遜を以て――私がイングラム孃と結婚した場合には...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...筒井が坐ったまま謙遜(けんそん)に鶴を見送っていた落着きをこよない静かさに感じていた...
室生犀星 「津の国人」
...よき器物には謙遜(けんそん)の美があるではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...自分が謙遜して論理のあるべきところをさえ...
横光利一 「旅愁」
...彼等は謙遜なる平和の中に名誉と廉直との情緒に包まれた団欒(だんらん)を形作つて居る家庭を成就した者ですから...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...両軍へ発声の指揮をしてください」玄徳が謙遜していうと...
吉川英治 「三国志」
...もし陸遜がうかうか追ってくれば...
吉川英治 「三国志」
...用兵の妙を極めた陸遜の指揮のために...
吉川英治 「三国志」
...途中、朱桓が、思うところを、陸遜にのべた...
吉川英治 「三国志」
...(不遜(ふそん)な)という憤(いきどお)りを公卿たちに思わすほどであった...
吉川英治 「親鸞」
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