...遜色(そんしょく)のあるのを免(まぬか)れません...
芥川龍之介 「秋山図」
...併し大なる謙遜のこゝろの前に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...謙遜な将軍はこの名誉を断った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...スクルージは謙遜で丁寧ではあったが...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...わが身を謙遜して言うことには...
中里介山 「大菩薩峠」
...不遜であることを自覚しての...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の謙遜的の態度が仲間内には評判がよかったのであるが...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...」と田住は謙遜(へりくだ)つた声で尋ねた...
眞山青果 「茗荷畠」
...あなた自身では欲張っているように思って謙遜するかも知れないが...
三浦環 「お蝶夫人」
...美しい幻影をもつて冷い現實の墓場に葬る事の悲しさに泣いた心は、もう古い脱殻のやうに、私の心の片隅に押し寄せられて、ひたすらに眞實を見ようとする願に胸を抱いてゐます、極めて柔順に、極めて謙遜に...
水野仙子 「響」
...自分の平凡な幸福について謙遜になり...
「今朝の雪」
...そしてそれは男が謙遜(けんそん)にもできるだけ広い愛を持ち...
室生犀星 「津の国人」
...謙遜な正しい自己批判は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...【六】遜...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...――謙遜(けんそん)になろう...
山本周五郎 「花も刀も」
...甲斐は謙遜に久濶(きゅうかつ)を述べた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しかし囲碁(いご)に閑日を消していることも、兵に豆を蒔(ま)かせていることも、勿論、彼が魏をあざむく偽態であったことはいうまでもなく、魏は、それをうかがって、陸遜軍がなお年を越えるまで、この地方に長陣を決意しているものと観察していたところ、やがて、諸葛瑾が口(べんこう)に立ち帰ると間もなく、彼の水陸軍も、陸遜の中軍も、一夜のうちに、長江の下流へ急流の如く引揚げてしまった...
吉川英治 「三国志」
...あなたから学んで来たのです」「それはご謙遜にすぎる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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