...それはきわめて謙遜(けんそん)な...
寺田寅彦 「病室の花」
...どんな人にも遜色がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「全く僥倖でありまして」などといって謙遜して見せる礼儀はあまり流行らないように思われる...
中谷宇吉郎 「英国の物理学界と物理学者」
...羊の皮をかぶつた奴等の謙遜な傲慢さ位胸糞のわるいものはないよ...
長與善郎 「青銅の基督」
...謙遜するうちにも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...疑いもなく伯父の自己謙遜(けんそん)と見られる言葉にほんの少しでも異を立てることをやらないのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...顔の他のところはみんなただ卑劣な謙遜の表情だけを表わしているのに...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...おかげで助かりました」スリム氏が謙遜した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...謙遜と諧謔と憧憬とをプレトン派に学び...
牧野信一 「熱い風」
...意はそれでよいが夫人の謙遜(けんそん)をそのまま肯定した言葉は少し気の毒である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...遜色(そんしょく)あるを見ない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...最もしばしば謙遜礼節の誉れを不当にかちえる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一番小さい子供には話すことを真中の子供には感じることを一番大きい子供には考えることを貴女は教えておられるひとりの子供の強情を剛毅にもうひとりの傲慢を卒直に三番目の弱気を謙遜にそしてみんなの好奇心を知識欲に三月十七日雨新潮社の副社長と奥様(山本有三令嬢)...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...両氏とも非常に謙遜した評をしているようである...
夢野久作 「道成寺不見記」
...すこぶる高圧的に不遜な最後通牒を呉へ突きつけてきているという...
吉川英治 「三国志」
...陸遜の命のままに...
吉川英治 「三国志」
...一歩遜(へ)り下(くだ)った態度を採っていたのではないかと思う...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...洋画家の自然に対する態度はとにかく謙遜である...
和辻哲郎 「院展遠望」
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