...トムソン博士は「硫酸バリウムを除くと他のどのような沈殿もこれと間違えることはない...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...青灰色によごれていた雲そのものすらが見違えるように白く軽くなって美しい笹縁(ささべり)をつけていた...
有島武郎 「或る女」
...聞き違えるほど美しい声だった...
有島武郎 「或る女」
...死神と間違えるんだもの...
泉鏡花 「女客」
...「矢木君は軍医と刺違えるつもりで行ったんじゃないかと...
梅崎春生 「狂い凧」
...「時間を間違えるな...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...違えるべき約束をまだしていないのだった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...これ迄のとは見違えるように...
豊島与志雄 「条件反射」
...見違えるほどのものは少いだろうじゃないか...
豊島与志雄 「白日夢」
...年々に繁昌して今は屋内を改築して見違えるようになっている...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...しかしそれを書いた湯浅常山(ゆあさじょうざん)を講釈師と間違えるほどでもなかった...
夏目漱石 「道草」
...誰でも一度は南部様下屋敷の中の建物と間違えるように出来ていたのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「私が隠しておいた戸棚の上にはございません」「お前が隠し場所を間違えるような事はあるまいな」「いえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれは滅多に間違える人相じゃねえ」「親分さん...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...実際発音が違っているならばそれを書き違えることはないはずであります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...なめくじとつばきのかたまりとを間違えるというような無理な作為にもかかわらず面白い読み物である...
平林初之輔 「新人の諸作一括」
...「なにものだ? というわけですさ、――間違えるな、日本政府の堀盛とは俺のことだ、と、名乗りましたな、それならば一議に及ばず斬って捨てろ、白刃をふりかぶったので驚いた、――日本政府の堀盛と知って斬るのか、――いかにも、――それはそうでしょう、五稜廓(ごりょうかく)政府の出来ていたことなどカラフトでは知らなかった、その大将が榎本と聞いて云ったそうです、――生命を惜むわけではないが、とにかく榎本に会わせて貰(もら)いたいものだ、どこで死のうと覚悟の上だ、カラフト問題を埋めては死にきれない――と、そう叱りとばしたのが、それがあの堀さんですよ、函館まで護送させて――そこはさすがにおん大将ともなる榎本の釜次郎(かまじろう)さんだ、両雄相見てたちまち意気投合したんでございますね、大したものですよ、榎本さんは云いました、――お身はその足で直ちに日本政府に申告するが宜(よ)い、われらが軍艦にて津軽までお送り申そう――と、昨日の敵は今日の友ですよ、大臣級の人物が来なくッちゃア――と、黒田さんを引っぱって来たのも堀さんですよ、黒田さんと云えば函館戦争の参謀で、榎本さんたちの助命についちゃア頭をまるめたあの人で、西郷さんの弟分で――」阿賀妻は手をあげて話を抑えた...
本庄陸男 「石狩川」
...相貌が見違えるほど変っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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