...たいていの兵隊が勘定を間違える...
石川欣一 「比島投降記」
...まさか部屋を取違える筈はない...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...見違えるほど瘻れてしまったといい...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...工場は見違えるばかりに綺麗な清浄なものとなった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...翌日の夕方迎えにやって連れて来たのを見るとたった二日の間に見違えるようにふとっていた...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...当人でさえ時々間違えることがありそうである...
寺田寅彦 「年賀状」
...灰汁(あく)がぬけると見違えるような意気な芸者になったりするかと思うと...
徳田秋声 「縮図」
...いやむしろ見違えるほど血色がよくなったということを...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...千重子は今迄よりは見違えるように強かった...
豊島与志雄 「自由人」
...踏み間違えるという心配はないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...自殺と間違えるところを――ずいぶん捜してみたが刃物は中にない」喉笛(のどぶえ)を掻き切られて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前と間違えるのは変じゃないかな」「でも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違えるはずはありません」捜査一課は丸山捜査主任のほうへ向きかえると...
久生十蘭 「肌色の月」
...同一の対象と間違えることに...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...花の札を妻が間違えることにさえ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...麻布か絹ものかと間違えるほどの細かい織物を作りました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...彼は絶えず帳簿の出し入れを間違える...
山本周五郎 「思い違い物語」
...彼女は私の病院に雇われてから一週間と経たぬうちに俄然として見違えるような美少女となって...
夢野久作 「少女地獄」
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