...青灰色によごれていた雲そのものすらが見違えるように白く軽くなって美しい笹縁(ささべり)をつけていた...
有島武郎 「或る女」
...見違えるように質素(じみ)だけれども...
泉鏡花 「婦系図」
...間違えるはずはないが...
伊藤野枝 「転機」
...まさか部屋を取違える筈はない...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...皮膚も見違えるほど黒くなって...
太宰治 「正義と微笑」
...「間違えるものかね...
豊島与志雄 「白日夢」
...まるで見違えるようだよ」母が兄とお兼さんを評し合った言葉の裏には...
夏目漱石 「行人」
...お前と間違えるのは変じゃないかな」「でも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今この辺は見違えるほど街らしくなっているのだった...
原民喜 「永遠のみどり」
...一方を他方と間違えることは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...「今日のしのさんは見違えるようね」母にもそう見えたのだろう...
山本周五郎 「はたし状」
...二年まえとは見違えるほど娘らしくなっている...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...僅かな間に見違えるほど物凄く瘠せ衰えた顔に...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...誰でも初めて劇場で合うとこの男を劇場主の轟と間違える位...
夢野久作 「二重心臓」
...僕はあの論理主義みたいな神秘主義を間違えると...
横光利一 「旅愁」
...それらは自分の愛刀と見違えるほど似ている刀だが...
吉川英治 「剣難女難」
...九郎御曹子が――久しく見ないので見違えるばかり成人したその人が――いつぞやの継信...
吉川英治 「源頼朝」
...――見違えるばかりに窶(やつ)れた伜の姿を...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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