...青灰色によごれていた雲そのものすらが見違えるように白く軽くなって美しい笹縁(ささべり)をつけていた...
有島武郎 「或る女」
...「矢木君は軍医と刺違えるつもりで行ったんじゃないかと...
梅崎春生 「狂い凧」
...見違えるほど瘻れてしまったといい...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...実際だんだんにやせて来た時とは見違えるように細長くなるようであった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...当人でさえ時々間違えることがありそうである...
寺田寅彦 「年賀状」
...見違えるほど綺麗に見え...
徳田秋声 「新世帯」
...これ迄のとは見違えるように...
豊島与志雄 「条件反射」
...のみならず亡友浩(こう)さんと兄弟と見違えるまでよく似ている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...甘くてお嫌?――今晩は全くどうかなすって入らっしゃるワ」「僕は間違える筈は無い」「嫌...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...誰でも一度は南部様下屋敷の中の建物と間違えるように出来ていたのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ちょっと舵(かじ)をとり違えると...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...」見違えるように美しくなり...
室生犀星 「荻吹く歌」
...その合図を叔父が取り違えると頭を掻いて訂正した...
夢野久作 「鉄鎚」
...間違えるな」と姫草に言ったりしたが...
夢野久作 「少女地獄」
...セルロイドと間違えるな...
夢野久作 「笑う唖女」
...先(ま)ず通俗への合同低下の企劃(きかく)と思い間違える低俗との...
「純粋小説論」
...今は見違えるように肥っていて...
横光利一 「旅愁」
...見違えるほど御壮健になったことと存じます...
吉川英治 「江戸三国志」
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