...この時(とき)大學(だいがく)其他(そのた)の官衙(かんが)にゐた内外(ないがい)達識(たつしき)の士(し)が相會(あひかい)して...
今村明恒 「地震の話」
...世の達識の士の推頌(すいしょう)を得ている若い詩人が已(すで)に二...
太宰治 「散華」
...自由黨亦必ずしも達識遠見の人なきに非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...達識による直観的洞察力をしばしば示した...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...且つまた、この季麿秀才は、年に似合わぬ博学多才で、能文達識で、品行が方正で、ことに人の悪口などを言うことが最も嫌いな好学の青年でありましたから、それに張合いのある博士は言葉をつづけて言う様は、「この世界は一つの寓話(ぐうわ)に過ぎないのですよ、釈尊は最も譬喩(ひゆ)をよく用いました、おそらく釈尊ほど卓越した修辞家はありますまい、また、古来のあらゆる作家よりも優れた作家は即ち釈迦です、ドコの国に、あれほど優秀な譬喩の創作者と、使用者とがありましたか...
中里介山 「大菩薩峠」
...今更の如く先生の達識を思い見るのである...
中谷宇吉郎 「寅彦夏話」
...一部の達識の人々は...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...准后親房のような達識ではなかった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...一方に充分にユーモアも解される達識であられるから...
久生十蘭 「魔都」
...博士の達識ぶりを...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...いかなる博聞達識を以てしても...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...芳賀博士の總ての御議論は實に達識な御議論であつて...
森鴎外 「假名遣意見」
...いつでも音(おと)なしい正直な人間か又は数等上手(うわて)を行く明眼達識の士かであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...又は余程の明眼達識の女性でない限り...
夢野久作 「鼻の表現」
...このように書いた達識の眼光を持っていた人物は...
「純粋小説論」
...よく経済を切りまわして糧食兵費の内助の役目をする算数の達識が控えているのでございますか...
吉川英治 「三国志」
...人物達識決して見劣りしない傑物は...
吉川英治 「新書太閤記」
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