...達者にし給へ」と云つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...お前を元気に達者にするためなら...
小泉八雲 田部隆次訳 「生霊」
...達者になるとすぐに...
小泉八雲 田部隆次訳 「雪女」
...みんな達者にきまってるよ...
林不忘 「安重根」
...ちびのティムも段々しっかりして達者になって来たと云った時には...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...四十三私は急に智慧がついてなにかひと皮ぬいだやうに世界が新しく明るくなると同時に脾弱かつた体がめきめきと達者になり...
中勘助 「銀の匙」
...行成様(こうぜいよう)の仮名で達者に認(したた)めました...
中里介山 「大菩薩峠」
...達者に異人さんと話ができたら...
中里介山 「大菩薩峠」
...智慧の足り無エ癖に口許(ばかり)達者にベラベラ喋りやがって...
羽志主水 「監獄部屋」
...叱ったりなじったりするより、おだてあげて、悪達者に仕あげ、つまらぬ誤ちを繰返さぬように上手に揉みほぐしてしまうのである...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...その産婆さんは今も達者にし居る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...彼は忽ちだらしのない伊達者になつてゐるかのやうな夢に駆られた...
牧野信一 「小川の流れ」
...達者に「大工調べ」をやりだした...
正岡容 「小説 圓朝」
...しかし当時の暦術では加減乗除さえ達者にできれば足りたのである...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...妙 (ニコニコしながら)耳は聞えなくなっても口の方は段々達者になるて...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...達者に手紙を書いたりしますし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...達者になったら今度は岡村の近く...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...口が達者になってはいけませんでしたの?」と...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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