...綾の友一斤五圓五十銭也などと達者なお家流の字でかいてあります...
上村松園 「わが母を語る」
...なんという達者なじいさんだろうと...
太宰治 「風の便り」
...」一体に日本人は何といふ口達者な怠けものゝ多いことよと思はずにはゐられなかつた...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...このくらいの山道は自分のような足の達者な者でなくとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...七十七のお祝いをしたという達者なお婆さんに...
中里介山 「大菩薩峠」
...母をうんだおばあさんといふのは七十四になるがまだ至つて達者な人である...
長塚節 「菠薐草」
...足の達者なのは御意の通りである...
夏目漱石 「作物の批評」
...「成程たゞ筆(ふで)が達者な丈ぢや仕様があるまいよ」と代助は別に感服した様子を見せなかつた...
夏目漱石 「それから」
...主人が達者なうちから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの通り芸が達者な上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五十前後の達者な男を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこでお留は、浮氣な亭主への見せしめに、茶汲み女のだらしの無いのに腹を立てゝ、皆んな坊主にしようと企んだ」「成程ね」「幸ひゐざりの申松は、ゐざりでも何んでも無く、足腰が達者な上、お北の毛を賣つても人に疑はれなかつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの達者な武家上りの主人が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三人達者な奴と逢つて來ましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐ろしく達者な女だよ」「どうして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そうとう悪達者なやつ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...英語が達者なのには参ってしまった...
柳田国男 「故郷七十年」
...あの丈夫な与兵衛殿が?」「いくら達者な親分でも...
吉川英治 「剣難女難」
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