...座敷能の演目には「道成寺」や「杜若」がある...
...この男が紀州の道成寺に詣(まゐ)つた事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...切(きり)の奴道成寺(やつこどうじやうじ)に長唄では山左衛門(さんざゑもん)...
薄田泣菫 「茶話」
...長唄(ながうた)の「娘道成寺(どうじょうじ)」の一節に...
高神覚昇 「般若心経講義」
...小松原(こまつばら)の道成寺(どうじょうじ)へ往って法海和尚(ほうかいおしょう)に頼んだ...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...取り分け道成寺が好きであるところから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あのお蔭で菊五郎の道成寺を見損ってしまったのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...三社祭(さんじゃまつり)の折お糸は或年踊屋台(おどりやたい)へ出て道成寺(どうじょうじ)を踊った...
永井荷風 「すみだ川」
...能狂言にある道成寺(どうじょうじ)……安珍清姫(あんちんきよひめ)というあの清姫さまでございますよ」「ああ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「出しものは道成寺(どうじょうじ)だ...
長谷川時雨 「市川九女八」
...世人はそれを「道成寺(どうじょうじ)」に見たて...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...これから道成寺へ行って...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...政木時子てへのが今度だけ入り、道成寺を踊る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...しまひの道成寺の二十分で全くダレちまふらしい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...清姫という名余り古くもなき戯曲や道成寺の略物語等に...
南方熊楠 「十二支考」
...踊が名人で「道成寺」が当時随一...
山本笑月 「明治世相百話」
...「道成寺」など所作事は天下一品...
山本笑月 「明治世相百話」
...喜多六平太の道成寺なるものを一度も見なかったせいばかりではない...
夢野久作 「道成寺不見記」
...十五の年に六平太先生の道成寺の鐘を引いた一事でもわかる...
夢野久作 「実さんの精神分析」
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