...彼は道徳家だから、いつも正しいことを言います...
...私たちの社会には、もっと道徳家が必要なのではないでしょうか...
...試験中に不正行為をしてしまったことを後悔して、彼は道徳家になる決意をした...
...彼女は自分に厳しく、道徳家に従って生きている...
...政治家は道徳家としての責任を果たすべきだ...
...道徳家が前者を肯定するとともに...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...先生が妙な道徳家ぶりさへなさらなければ私は本当にすきなのです...
伊藤野枝 「S先生に」
...よほどの道徳家で時の人はこれを聖人と称えていました...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...此見識を養つて悪いものゝ悪化を受けないやうな堅固な頭脳を作るのが父兄なり先輩なり教育家なり道徳家なりの若いものや後輩に対する任務である...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...家庭では十人の子供を産まうといふ道徳家などは...
薄田泣菫 「久米の仙人」
...そして道徳家のやうに四角い顔をしてゐるインキ壺に戯(ふざ)けかゝつた...
薄田泣菫 「茶話」
...世のいわゆる慈善家・道徳家・博愛家の丹心より出でずしてかえってかのただ利これ汲々(きゅうきゅう)たるの商人より出でたることを見て...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...世間の道徳家は一石二鳥の思いで...
戸坂潤 「社会時評」
...されば学者及道徳家にして...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
...乍併斯の如き自然主義や懷疑思潮が起り、たとへ輕佻で不眞面目な青年や俗衆にもせよ、其の青年や俗衆やが、翕然として之に趣くに至るといふ責任の一半は、生命の無い形式を墨守せんとする所の宗教や道徳其の者が分たねばならぬのではあるまいか、宗教家も、道徳家も、青筋を立てゝ自然主義を攻撃するに先つて先づ肅然として自らを顧み、自ら果して眞に眞面目であるか、自らが其宗教的良心なり道徳の良心なりに對しては眞に眞摯であるかを眞面目に熟考して見なければならぬと思ふのであります...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...されど政治家は道徳家に非ず苟も國民の利害...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...傾聴すべき道徳家ではあるかもしれないが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はまたその背後に罪悪を想像して要もないのに恐れを抱(いだ)くほどの道徳家でもなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...あるいはこの養生法の歌の如き者多くあれどかかる歌など作る者に真の道徳家...
正岡子規 「墨汁一滴」
...すべての時代を通じて一般の道徳家の間では甚だまれな特質であって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私はしばしばあの道徳家が一切の者を善人にしようとする努力を目撃する...
柳宗悦 「工藝の道」
...3 政治家政治における指導者が政治家であるが、政治家は右に説くような非合理性を多分に持った大衆を指導し、対立抗争を権力的に統合組織化して、一定の目的を実現する者であるから、聖者や、道徳家や、学者や、専門家とは異なった性格を持たねばならぬ...
矢部貞治 「政治学入門」
...後世の道徳家の言葉で申せば貞淑の心から書かなかったのでしょう...
与謝野晶子 「産屋物語」
便利!手書き漢字入力検索