...些(ち)と御祕藏(ごひざう)の呉道子(ごだうし)でも拜(をが)ませて...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...あわやと抱(いだ)き留めた惣助は刎倒(はねたお)されて転んだけれども、渠(かれ)危(あやう)し、と一目見て、道子と菅子が、身を蔽(おお)いに、背(せな)より、胸より、ひしと主税を庇(かば)ったので、英臣は、面(おもて)を背けて嘆息し、たちまち狙を外らすや否や、大夫人を射て、倒して、硝薬(しょうやく)の煙とともに、蝕する日の面(おもて)を仰ぎつつ、この傲岸(ごうがん)なる統領は、自からその脳を貫いた...
泉鏡花 「婦系図」
...おれにつづけ」博士と道子夫人とは...
海野十三 「爆薬の花籠」
...妹の道子も将来女流作家となる筈――本人の心では――であった...
豊島与志雄 「理想の女」
...道子(みちこ)はアパートに出入(でいり)する仕出屋(しだしや)の婆(ばあ)さんの勧(すゝ)めるがまゝ...
永井壮吉 「吾妻橋」
...道子(みちこ)はその辺(へん)の蕎麦屋(そばや)に誘(さそ)ひ...
永井壮吉 「吾妻橋」
...山北道子に聞きましたが...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...「大層お顔色がお悪いようですが」差し寄る道子を...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...予(かね)て道子の淋しい家庭生活をきき之に同情して居た際とて道子からの甘い言葉をきくと...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...少くも俺の事で道子が苦しめられているのではあるまいか...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...此の沈黙は道子によって破られた...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...「僕、貴女(あなた)をすきになったらどうします?」龍之介は、道子の、ほとんど高圧的な言葉に対抗しようと思って、相手の度肝(どぎも)をぬくつもりで言った...
平林初之輔 「謎の女」
...道子と「風の中の子供」を見る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...道子入籍のことOKとなり一安心したのだが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...東劇見物帰りの母上・道子と同車帰宅...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...道子といふ私の従妹なのです...
牧野信一 「砂浜」
...堪らなく道子のことが想はれて到底凝としてゐられず...
牧野信一 「砂浜」
...呉道子(ごどうし)あたりかも知れない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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