...だがその二十人ほどは道側の生垣のほとりに一塊(ひとかたま)りになって...
有島武郎 「卑怯者」
...神道側の者もあれば無宗教の者もないではない...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...巡査が一人道側へ立って警戒している...
寺田寅彦 「病院風景」
...それは道側(みちばた)に屋台を下していた売り歩く蕎麦屋の提灯に過ぎない事が解った...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「貉」
...道側の並木の櫟(くぬぎ)楢(なら)なぞ伐られ掘られて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...道側(みちばた)にさし出た木の枝を伐り払ったり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...翁の室と板廊下一つ隔てた街道側の八畳にくつろいで居ると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...荷車が驚いて道側(みちばた)の草中(くさなか)に避(よ)ける...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...道側に倒れていたんを...
直木三十五 「南国太平記」
...鉄道側で五月一日に測量した結果では...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...微行すると道側の虎たちまち人に化けて西涼君と呼んだ...
南方熊楠 「十二支考」
...庚申塚を道側に立てるも主として盗難少なく道路安全を冀(ねご)うての事と見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...無数の貧人は道側に黒麪包(パン)を咬んで身の不運を嘆(かこ)つと霄壌(しょうじょう)なり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...深谷に臨んだ道側の雜木が...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...諸村の男女老若道側に待受け...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...入り口のところには道側の芝の中に小さい石の地蔵様が並んでいました...
和辻哲郎 「土下座」
...それと向かい合った道側の雑草の上に...
和辻哲郎 「土下座」
...道側に立って会葬者にお辞儀するのだろうと考えていましたが...
和辻哲郎 「土下座」
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