...少しも見知らない若侍(わかざむらひ)が一人(ひとり)偶然父と道づれになつた...
芥川龍之介 「本所両国」
...こたびの道づれは婢(はしため)一人のみ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...死後好い道づれを見つけることが出来たのを心から喜んだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...わたしは地獄へ引き落されて行くのでございます」「地獄の道づれがいやか」「否(いや)と言っても応(おう)と言っても...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただこの道案内であり道づれである男が...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人の道づれの青年を合せて六人...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...こころは二人の旅びとされど道づれのたえて物言ふことなければわがこころはいつもかくさびしきなり...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...自分の孤独の道づれになつて貰ひたい気持ちになつてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...ゆき子を道づれにして...
林芙美子 「浮雲」
...どいつも、道づれだ...
吉川英治 「私本太平記」
...「童(わっぱ)ッ!冥途(めいど)の道づれにしてくれる」猛然(もうぜん)とおどりかかッて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...道中の道づれという態(さま)で...
吉川英治 「新書太閤記」
...この峠(とうげ)を越さずにゃ行けねえ」「だから峠先きへ行く道づれを待って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...死出の道づれに』『何の!』引き抜いた太刀の先へ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...修行中の兵法者に道づれは要(い)らないものだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ずいぶん死出の道づれが出来るだろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...(この女は道づれを捜している――)そう見える白い横顔だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...同じ湯が野まで帰るという荷馬車屋と道づれになった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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