...雪の下への道すがら...
泉鏡花 「活人形」
...托鉢の道すがらその前を通りかかつた和尚は...
薄田泣菫 「茶話」
...そうこうするうち、追い追い人目につきそうな状態となって来たので、幸子は夫の指図のままに、十月末の或る日の夕方、お春を附けてそっと有馬へ立たせてやったが、その道すがらも、わざと顔見知りのガレージを避けて、省線の本山駅から自動車を招き、神戸へ出て又外の車に乗り換え、山越しをして有馬へ行かせると云う用心深さであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...道すがらの風光をたのしみながら歩く...
種田山頭火 「行乞記」
...今日は道すがら、生きてゐてよかつたとも思ひ、また、生き伸びる切なさをも考へた...
種田山頭火 「旅日記」
...その後この歯医者がカシュガルに器械持参で出かけるついでの道すがらわざわざこのイブラヒム老人のためにその居村に立ち寄って...
寺田寅彦 「自由画稿」
...講義に出かける道すがら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたしは家へと帰る電車の道すがら丁度二...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...外出(そとで)の折の道すがら...
永井荷風 「日和下駄」
...右の男は道すがら...
中里介山 「大菩薩峠」
...山王様へ参詣の道すがら...
中里介山 「大菩薩峠」
...二深川島田町への道すがら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それに、ただ今道すがら、八幡さまにお詣(まい)りいたしますと、孤軒老師にはからず御対面...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ふらふら読書の道すがらアメリア・イヤハートの「最後の飛行」をよみました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...京への道すがら、別れにめいったふうを見せた女王をお思い出しになって、このままもう一度山荘へ引き返したいと、御自身ながら見苦しく思召すまで恋しくお思われになるのであったが、世間の取り沙汰(ざた)を恐れてお帰りになって以来、容易にお通いになれずお手紙だけを日ごとに幾通もお送りになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ある日のことオルレアンに参る道すがら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...道すがら枝折(しおり)々々と折(お)り柴(しば)はわが身見棄(みす)てて帰る子のためそれで同行していた孫がその歌に感動して...
柳田国男 「母の手毬歌」
...甲府から大宮までの道すがらにも...
吉川英治 「新書太閤記」
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