...あの竹藪を分けたらばと詣ずる道すがら思ったのである...
泉鏡花 「遺稿」
...道すがらはまたお使者(つかい)で...
泉鏡花 「海神別荘」
...道すがらまた、新兵衛の女房の介錯(かいぞえ)で、お菊を隣村の夜祭りへ連れ出したことや、雉子(きじ)が鳴いたり、山鳥(やまどり)が飛んだりする、春の野へお菊をまぜた三四人の女達とわらびをとりに行った時のたのしさなど思い出さずにはおられなかった...
伊藤左千夫 「落穂」
...道すがらの御安全をお祈りします...
薄田泣菫 「茶話」
...「横川から帰る道すがら...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...森を通って行く道すがら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いわれもなく停車場の方へと急いで行く道すがら大崎の森から大きな月の昇るのを見た...
永井荷風 「写況雑記」
...築地けいこの道すがら麹町通にて台湾生蕃人の一行を見る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...車の道すがら話の様子で...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...逃げ迷つて行く道すがら人なだれの中に...
永井荷風 「にぎり飯」
...逃げ迷った道すがら...
永井荷風 「ひかげの花」
...道すがら町と人家の形勢を見て...
中里介山 「大菩薩峠」
...山王様へ参詣の道すがら...
中里介山 「大菩薩峠」
...第一五圖 上ン土洞穴内石棺第一六圖 上ン土上ンヤマ洞穴内石棺運天へ車を急がす道すがら...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...それに、ただ今道すがら、八幡さまにお詣(まい)りいたしますと、孤軒老師にはからず御対面...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あるいはその道すがらなお魂を噛む苦しみがあることの承認から出発していたと思う...
宮本百合子 「「結婚の生態」」
...京への道すがら、別れにめいったふうを見せた女王をお思い出しになって、このままもう一度山荘へ引き返したいと、御自身ながら見苦しく思召すまで恋しくお思われになるのであったが、世間の取り沙汰(ざた)を恐れてお帰りになって以来、容易にお通いになれずお手紙だけを日ごとに幾通もお送りになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あの花見の道中の道すがら満月が...
夢野久作 「名娼満月」
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