...道々お摘みなすった鼓草(たんぽぽ)なんぞ...
泉鏡花 「婦系図」
...勇は道々義雄に別な友人のことを話した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そして道々、「もうこんなに大きくなつたんだから、餌付(ゑづ)けさへうまくやつたら、きつと育つだらうて」と言訳らしく、独りごとをいひました...
薄田泣菫 「山雀」
...市街からの道々へは露店が軒を並べてしまいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の道々聞いて来たのは...
中島敦 「環礁」
...あとは道々歩きながら聞いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...道々八五郎は、俵屋のことを、いろ/\説明してくれます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうしたわけでせう」道々...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道々、堺(さかひ)の商人、皆吉は言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...巌夫は道々、半紙を四つ切りにしたのに包んだ、一服の薬について、いかにそれが霊薬(れいやく)であるかを話してきかせてくれた...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...その後は道々棺で揺られたのと寺で鐘太鼓ではやされたので全く逆上してしまって...
正岡子規 「墓」
...子は帰る道々、どうしても、彼方からは金は返ったのだけれ共山田の家で消えて仕舞った様な気がしてたまらなかった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...家へかえる道々には...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...かえりの道々も思いました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...道々じいさんの云った事を考えた...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...旅の道々にも努めて他流試合を試み...
吉川英治 「剣難女難」
...しかし、道々幾たびも、伏兵また伏兵の奇襲に脅やかされた...
吉川英治 「三国志」
...道々見る敵の死骸によって...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索