...これから大学まで歩いてゆく道々話すことにしよう」最早(もはや)妾たちは折角の料理に箸(はし)をつける気もなくなって...
海野十三 「三人の双生児」
...道々、酒屋とか車の帳場とかへ立寄って、同じような事を尋ねたけれど、どこでも一寸法師を知っている者はなかった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...かどわかされる道々...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...そして道々お話しの趣向を考へて...
薄田泣菫 「茶話」
...道々、丸万は露店仲間にぼちぼち、同志ができたと言って、「そのうちの一人はもと先駆者同盟にはいってた奴なんだ」と、さも俺がその同盟のことを知っているかのように言った...
高見順 「いやな感じ」
...今自分を悩ましている問題も道々なんとか解決がつくだろうという望みをいだきながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...道々空想に描いた坑夫生活よりも...
夏目漱石 「坑夫」
...迎ひの駕籠に搖られて行く道々...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道々、三好屋の隠居が話してくれましたが、この梅屋敷というのは、三千五百石取の大旗本、本郷丸山の荻野左仲(おぎのさちゅう)の別荘で、住んでいるのは、愛妾(あいしょう)お紋(もん)の方...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...道々の配置も充分...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...道々聽くとして」平次は仕度に取りかゝりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道々も彼の胸にはさまざまな思いが浮かびあがり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この辺の地震の被害も、思ったより大きいので、道々、驚いて参りました」長政は、師礼を執(と)って、石舟斎の前に、こう挨拶した...
吉川英治 「剣の四君子」
...道々、魏の大軍は、各所から起って、この弱勢の分散へ拍車をかけた...
吉川英治 「三国志」
...佐久間方のしっぱらいの任に当った安井左近家清(いえきよ)は、手勢数百を、道々、半町ごとに伏せて、秀吉の先鋒がかかるやいな、「外(はず)すなっ」小銃の一斉音と、弾(たま)けむりをもってつつみ、銃手が弾込(たまご)めするあいだには、「射ろ射ろっ...
吉川英治 「新書太閤記」
...縄目はぜひなしとするも、あれぞ越前の捕虜と、道々、人目の辱(はじ)に曝(さら)すまいぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...わけて、臭いとにらんでいる蛭(ひる)ヶ小島(こじま)附近には、道々へ昼夜、見張をしのばせて、そこの人出入りを窺(うかが)っていた...
吉川英治 「源頼朝」
...後から見えぬか」逃げのびて行く道々も...
吉川英治 「源頼朝」
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