...豊臣徳川両氏の外教禁遏(ぐわいけうきんあつ)に会つて...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...さうして自分は自分の内面的要求が特にその阻遏さるゝ點に於いて燃え立つことを經驗した...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...從つて自分は常に自分の要求を阻遏する一面にのみ極度に強い光を投げて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...其の之を考へずして苟くも在來の道徳に抵觸するものは一切禁遏せんとするが如きは無謀も甚だし...
石川啄木 「無題」
...惴々(ずいずい)焉としてその侵入を防遏(ぼうあつ)しようとしておる...
内田魯庵 「四十年前」
...其人口ノ減耗ヲ防遏シ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...重ねて禁遏を加ふ可きの由...
太宰治 「右大臣実朝」
...如此ニシテ数十万生霊救ヒ其人口ノ減耗ヲ防遏シ...
田中正造 「直訴状」
...急に話を遏(や)めて...
徳田秋声 「爛」
...かくのごとく軍隊組織の社会においては経済上において必ず自然分配の法則を禁遏(きんあつ)して人為分配法を施用せざるべからざるものなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...この勢遏むべからざるを致せり...
内藤湖南 「學變臆説」
...私の愛の表示もその肝心な幼若の時期において不自然な束縛と禁遏(きんあつ)をうけたがために奇怪にも特に父母のまえに萎縮し退化してしまった...
中勘助 「母の死」
...さうして之(これ)を覗(ねら)ふものを防遏(ばうあつ)する堅固(けんご)な牆壁(しやうへき)である...
長塚節 「土」
......
中谷宇吉郎 「雪」
...諸侯の間にかかる関係の生ずるのを禁遏(きんあつ)しておったけれど...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...この作用を防遏(ばうあつ)しようとか云ふ手段は...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...黄金を以て人生の最貴重物とするが如き射利を禁遏すべきである...
森鴎外 「古い手帳から」
...八音(はちいん)を遏密(あつみつ)せりと...
和辻哲郎 「孔子」
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