...豊臣徳川両氏の外教禁遏(ぐわいけうきんあつ)に会つて...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...さうして自分は自分の内面的要求が特にその阻遏さるゝ點に於いて燃え立つことを經驗した...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...從つて自分は常に自分の要求を阻遏する一面にのみ極度に強い光を投げて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...私を「與へる者」として待遇する少數の人の存在を防遏する譯に往かない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...呼ぶ聲は未だ遏(や)まねど...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...其の之を考へずして苟くも在來の道徳に抵觸するものは一切禁遏せんとするが如きは無謀も甚だし...
石川啄木 「無題」
...これは是非禁遏せねばならぬ...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
...其人口ノ減耗ヲ防遏シ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...如此ニシテ数十万生霊救ヒ其人口ノ減耗ヲ防遏シ...
田中正造 「直訴状」
...急に話を遏(や)めて...
徳田秋声 「爛」
...かくて彼等によって真実の文化は、自分自身による自由で必然な発達に俟つ認識と思想とは、防遏される...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...漸次勃興し來れる國民的運動を頑強に抑遏せむとしたりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この勢遏むべからざるを致せり...
内藤湖南 「學變臆説」
...さうして之(これ)を覗(ねら)ふものを防遏(ばうあつ)する堅固(けんご)な牆壁(しやうへき)である...
長塚節 「土」
...諸侯の間にかかる関係の生ずるのを禁遏(きんあつ)しておったけれど...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...この作用を防遏(ばうあつ)しようとか云ふ手段は...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...何者も其奔飛の勢を遏止(あつし)する能(あた)はず...
山路愛山 「明治文学史」
...この種の妖異の防遏(ぼうあつ)に最も有効なる事が古来幾多(いくた)の人々の経験に依って知...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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