...迅く逃げて永遠に生き過去を愛撫し過去からして再びその過去に生きる...
李箱 「線に関する覚書5」
...日本と支那との文化が過去にどういう関係であったとしても...
津田左右吉 「〔『支那思想と日本』初版〕まえがき」
...その間には由来と本質とを異(こと)にしまた過去において互に相排撃して来たものもあるに拘わらず...
津田左右吉 「日本精神について」
...自分が過去に書いてきた作品さえが...
徳永直 「冬枯れ」
...検閲制度に関する新聞紙法改正の諸運動が過去にも現在にも存在する(藩閥政府による明治初年の新聞弾圧・昭和に於ける某方面による新聞抑圧・等々に関して)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...いつかは過去になってしまうんですもの...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...地球上の気温は、過去においても、週期的に変化している...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...とはいへいくぶん狂気じみた創造の夢を過去に微笑して観ることさへもできる...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...過去にも現在にも不運であり...
萩原朔太郎 「易者の哲理」
...過去に、私はまた一つの恋愛を持っていたこともあるけれど、これにはプレイトニズムではないけれど、私の芸術の中に、「恋をするものの密(ひそ)かな気息であり、天上の星の音楽である...
林芙美子 「新版 放浪記」
...過去について、われわれは頭の中で小説を書く...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...過去において私たちの先祖が獲得した文字の技術は...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...過去に一城の王好んで肉を食らう...
南方熊楠 「十二支考」
...ありましたと云えば過去になるじゃ...
宮沢賢治 「饑餓陣営」
...(b)よし過去について我々に伝えられている事柄のすべてが真実であり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...手工の時代は過去に入ろうとしている...
柳宗悦 「工藝の道」
...何かしら私の過去に就いて...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...むしろ今日を画(かく)して過去のものは過去に帰してゆく天意にたいして...
吉川英治 「新書太閤記」
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