...江口は過去に於て屡弁難攻撃の筆を弄した...
芥川龍之介 「江口渙氏の事」
...民族的自覺とは過去に實現せられたる民族的特質に適合することではなくて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...統制主義國家として新生してこそ過去に犯した世界平和攪亂の罪を正しく償い得るものである...
石原莞爾 「新日本の進路」
...遠い過去にぞくする一切のこと...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...よし過去に於てたえ子が叔父を愛したと仮定し...
豊島与志雄 「恩人」
...「それだけだ」という過去に投げらるべき言葉が...
豊島与志雄 「過渡人」
...過去に失恋されたこともありますし...
豊島与志雄 「食慾」
...現在もやがては過去になるべきものだから...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...*14悪魔は過去に住み...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...前国王の過去には触れない方がずっといいからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...第二の種類は過去に...
三木清 「解釈学と修辞学」
...過去には一つも生活とのつながりが何故というところで解かれていないことを発見して来ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...過去にあった革命維新の類は国内問題に過ぎない...
山本周五郎 「新潮記」
...いったいかれらの過去にはどんな物語があるのだろうか...
山本周五郎 「風流太平記」
...然も過去にそういう因縁のある者からすると...
山本周五郎 「柳橋物語」
...何かしら私の過去に就いて...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...正宗さんが何かで書いておられたのに近いものが自分の過去にも考え出される...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...大人のまねして、冷や汗をかいたことが、過去には一、二度ならずある...
吉川英治 「折々の記」
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