...奥様が過分な道具を調えて下すった...
泉鏡花 「悪獣篇」
...「こは過分なる賛詞(ほめこと)かな...
巌谷小波 「こがね丸」
...此二人は私共夫婦には誠に過分な子で御座いましたので...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...こんな過分なおみやげまでいただきまして……ホホホ」とお雪ちゃんが愛嬌(あいきょう)を見せると...
中里介山 「大菩薩峠」
...小さいお櫃(ひつ)に過分な御飯...
林芙美子 「新版 放浪記」
...過分な金穀(きんこく)で忠誠の精神を買付ける...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...過分な物を頂きまして……」「なんの...
火野葦平 「花と龍」
...強壮なる男子にてもこれ以上を食するは過分なり...
村井弦斎 「食道楽」
...過分な物を報酬に与えた上で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ファウスト若者奴に過分な恵(めぐみ)を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...むくいられる點では過分なほど報いられてもをるのであります...
吉川英治 「折々の記」
...官兵衛は心中にその過分な辞をすこし疑ったが...
吉川英治 「黒田如水」
...過分なご好遇は却っていたみいります...
吉川英治 「三国志」
...過分な至嘱(ししょく)をもって...
吉川英治 「三国志」
...「これはこれは過分な礼物...
吉川英治 「三国志」
...先ごろ尊氏へなされた過分な陞進(しょうしん)や恩遇(おんぐう)もですか」「尊氏のもつ底力は...
吉川英治 「私本太平記」
...半兵衛も秀吉も過分なお賞(ほ)めにあずかったが――明石一族の降伏は...
吉川英治 「新書太閤記」
...過分な礼に会ったので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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