...だって今このとおり過分なほどのおもてなしを受けていますものね...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...こんな過分なおみやげまでいただきまして……ホホホ」とお雪ちゃんが愛嬌(あいきょう)を見せると...
中里介山 「大菩薩峠」
...私には過分な金だ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...過分な金穀(きんこく)で忠誠の精神を買付ける...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...われわれは客分のことなるゆえ一命を棄つるは過分なりとて逃げ走る者多かるべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...強壮なる男子にてもこれ以上を食するは過分なり...
村井弦斎 「食道楽」
...過分な物を報酬に与えた上で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この人として過分なしあわせであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほかから見ますれば私としては過分な身の上になっているのですが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...舎人(とねり)などにもまた過分なものが与えられたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...少年として過分な小遣を貰っているのに...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...過分なご恩は忘れんとしても忘れることはできません...
吉川英治 「三国志」
...過分な大任にござりますれば」彼は敢(あ)えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...過分な恩遇を賜わりながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...過分なおことばやら恩賞のお約束やら...
吉川英治 「新書太閤記」
...つまらん疑念をおかけしたようで申しわけない」「それどころか、過分な恩恵...
吉川英治 「新・水滸伝」
...人は過分なと沙汰してあったに...
吉川英治 「親鸞」
...宿の者に過分な心づけを与えて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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