...その過分な報償に報ゆるべく益私から遠ざかって...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...我にも汝にも過分なる事ぞ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...豪(えら)いものじゃ」「これはこれは過分なる御褒(おほ)めの言葉で恐れ入ります...
海野十三 「地軸作戦」
...それに対して皆様から過分な御拍手をいたゞいて...
薄田泣菫 「茶話」
...薪として売り飛ばすよりは過分な代価を払っての上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...過分なまでの愛情を表明され...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...信用のおける闘士として過分な信頼を受けていたので...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...われわれは客分のことなるゆえ一命を棄つるは過分なりとて逃げ走る者多かるべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...何よりも、あの不自然な又七夫婦の態度、すこし過分な、羽二重の熨斗(のし)、四日前の大浚え、それから暗打(やみう)ち――助五郎はにやりと笑った...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...強壮なる男子にてもこれ以上を食するは過分なり...
村井弦斎 「食道楽」
...ほかから見ますれば私としては過分な身の上になっているのですが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あなたの御堂の仏様にしていただきますことはあまりに過分なことだと思います...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...官兵衛は心中にその過分な辞をすこし疑ったが...
吉川英治 「黒田如水」
...過分なご恩は忘れんとしても忘れることはできません...
吉川英治 「三国志」
...やや過分な矜持(きょうじ)ではないでしょうか...
吉川英治 「三国志」
...先ごろ尊氏へなされた過分な陞進(しょうしん)や恩遇(おんぐう)もですか」「尊氏のもつ底力は...
吉川英治 「私本太平記」
...過分な礼を見たせいか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...人は過分なと沙汰してあったに...
吉川英治 「親鸞」
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