...それより町をめぐりて四時少し過る頃...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...吾等は居殘りて外濠を過る電車の響の木枯に交りて鋭く耳立つ頃まで...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...提灯(ちょうちん)を振りながら走り過るのを...
永井荷風 「里の今昔」
...その樹下を過る度にわたしは何とも知れぬ暗愁を禁じ得ないのである...
永井荷風 「十年振」
...何かの用事で小石川の高台を通り過る折にはまだ二十歳(はたち)にもならぬ学生の裏若(うらわか)い心の底にも...
永井荷風 「伝通院」
...あまりにばかばかし過る事である...
永井荷風 「百花園」
...正午過るころ論語であつたか...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...貸物列車のゆるゆる通り過るのを待っていたが...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...」と捨台詞(すてぜりふ)で行き過るのを此方も負けて居ず...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...三輛ずつ自転車をつらね高声に話しながら走り過る……...
永井荷風 「元八まん」
...」常子は頷付きながら通り過る藝者の姿をながめ...
永井荷風 「来訪者」
...手切の多少で二晩や三晩はごた/\で過る...
長塚節 「芋掘り」
...即(すなわ)ち今日風(かぜ)を引(ひい)たり熱が出たりしてグヅ/\して居るのは摂生法の上等に過る誤(あやまち)であるから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...十二時過る頃であったとのことである...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...往來の人があやしんで見て過るのがいやだつたのである...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...根が善良過る位善良な人間だから...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...十二の五正月が過ると...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...いつもは十二時過ると扉(ドア)もおとなしく片開きにしてある入口が...
宮本百合子 「十四日祭の夜」
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