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饗庭篁村 「木曾道中記」
...それに余(あんま)り子供が多過るもんですからね...
石川啄木 「道」
...歩み過る客の足音と共に途絶(とだ)えたまま...
永井荷風 「草紅葉」
...八丁堀の講釈塲を過るに典山英昌等の看板を見る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...電車にて日比谷を過るに官衙の梅花咲き揃ひて...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...日々門巷を過る物売の声もおのずから時勢の推移を語っている...
永井荷風 「巷の声」
...何かの用事で小石川の高台を通り過る折にはまだ二十歳(はたち)にもならぬ学生の裏若(うらわか)い心の底にも...
永井荷風 「伝通院」
...わたくしが中年のころにつくった対話「昼すぎ」漫筆「妾宅(しょうたく)」小説「見果てぬ夢」の如き悪文を一読せられたなら思い半(なかば)に過るものがあろう...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...しかしそれもあまり自家吹聴に過るような気がして僅に『かかでもの記』三...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...三輛ずつ自転車をつらね高声に話しながら走り過る……...
永井荷風 「元八まん」
...」常子は頷付きながら通り過る藝者の姿をながめ...
永井荷風 「来訪者」
...町中の寺を過る折からふと思出でて...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...われ小石川白山(はくさん)のあたりを過る時は...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...「船浦戸に入りて雑喉場(ざこば)の前を過る時種崎の方の岸に見とるらしき女夏に似たり...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...全体叔母さん余り慾が深過るヨ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ただし『淵鑑類函』三〇九に〈初め太祖故人呂伯奢を過るや云々〉とあれば呂伯奢という人があったに論なし...
南方熊楠 「十二支考」
...往來の人があやしんで見て過るのがいやだつたのである...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...實は酷烈過るほどな災害をも不惻に約してゐるのである...
吉川英治 「折々の記」
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