...社会もまた過つんである...
大隈重信 「憲政に於ける輿論の勢力」
...否、むしろ、私はときどき他の人々が自分では極めて完全に知つてゐると思つてゐることに關して間違ひをしてゐると判斷するのであるが、これと同じやうに、私が二と三とを加へるたび毎に、あるひは四角形の邊を數へるたび毎に、あるひはもし何か他の更に容易なことを想像し得るならそのことについて判斷するたび毎に、私が過つやうに、神は爲した、とさへ言ふことができるであらうか...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そしてまさにこの點において私が過つてゐたか...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...私が過つたのは不思議でないことに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...私が過つといふことは過たぬといふことよりも一層善いことででもあらうか...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そしてこれにおいて私が過つといふことはあり得ないから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そしてもし神は私に過つ能力を何ら与えなかったとすれば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そして私はかくのごとき他の無数のものにおいて外的感覚の判断が過つことを見つけたから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...私に極めて真なるものと見えたものにおいてさえ過つというように私が本性上作られているということをば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...或る日工人は過つてこの危險なノーベル油を砂上にこぼした...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...その覘(ねら)いは過つことなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...夫婦でスケイト遊びの最中に細君は過つて薄氷の割れ目に落ち込み...
南部修太郎 「死の接吻」
...そんなふうな、過つた結婚を、平氣でさせておいて、家の娘は不運だといひ、お前は運のない生れつきだ、折角よいところへ嫁にやつたのに亭主運(ていしゆうん)がわるくて、死別れてしまふなんてと、さも、娘が婿を殺してでもしまつたやうに、生みの母親さへいふのをはばからないほどであつたから、先方は、こんな哀れな犧牲者へ對してさへ情用捨はなかつた...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
...半年程前迄は活動写真に凝つて身を過つてゐる妻の弟が助手だつたが...
牧野信一 「熱い風」
...本能はそれ自身に関する限り過つことのないものであるが...
三木清 「哲学入門」
...遂に過つた者がどれ程あつた事かと想像されるのである...
吉川英治 「折々の記」
...酒に人生の行路を過つた者は...
吉川英治 「折々の記」
...仕える主を過つことは...
吉川英治 「三国志」
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