...この參勤の通路として本庄驛を通過する中仙道は重要な役割を持つことになりました...
石川三四郎 「浪」
...他邦人その村を通過するときは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...レオナドと吉弥とが僕の心をかわるがわる通過する...
岩野泡鳴 「耽溺」
...従て、形式の内容に及ぼす影響をも、看過す可からず...
高木敏雄 「比較神話学」
...感受性の遅速とかにも多少「時」のもつ戯れが考へ合されるとすれば人間はそれぞれの通過する道程に神秘感を持合せずにはゐられないのが当然であらう...
鷹野つぎ 「時」
...女にふざけたりして時日を空過する中に漱石氏は最も真面目に勉強したことだけは間違いない...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...どちらともはっきりわからずに過すというような黒い雲もささずに...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...この残りの刺身(さしみ)の幾片かのイメージがこの詩人の午後の半日の精神生活の上に投げた影はわれわれがその文字の表面から軽々に読過するほどに希薄なものではなく...
寺田寅彦 「備忘録」
...歴史上に発生した経験を通過することによって...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...既に予定の時間を超過すること十二時間に及ぶから...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...僕が腰を下ろしてゐる椅子のすぐ後の扉を通過する往来の雑音...
原民喜 「鎮魂歌」
...一小事件も容易に看過すべからず...
福沢諭吉 「政事と教育と分離すべし」
...換言すればそれは陸海軍等に属して国外で死んだものの数だけちょうどこれを超過するであろうからである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...鹽扱ふに必ず先づ左肩上に少許の鹽を撒過す(M. R. Cox,‘An Introduction to Folk-lore, 1895, p. 10)...
南方熊楠 「鹽に關する迷信」
...牛車で禁門を通過する御許可だけを得た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...三の看過すべからざる特徴を保存していなかったならば...
柳田国男 「海上の道」
...キット或る長さの『自我忘失症』を経過することまでも...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...もし土地からの粗生生産物の価値がこの価値を超過するならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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