...一生の間に經過する樣々な戰ひの小さい記録を殘すのが俺の使命であるらしい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それでもどこをも無事に通過することができましたし...
石原純 「マイケル・ファラデイ」
...東西に拡散し永く年代を経過する間に...
大隈重信 「日本の文明」
...これがもし議会を通過するようなことがございましては...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...供給が需要を超過するときは...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...無事にこの一ト夜が経過するかどうかが気遣われた...
徳田秋声 「黴」
...一夏(ひとなつ)を茅(ち)が崎(さき)に過すべく...
夏目漱石 「思い出す事など」
...小さい黒点となって太陽の表面を蝕(しょく)しつつ通過する時と同じ事だ...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...私はこれを書き出す前に注意して極量を少しく超過するだけの分量を服(の)んだのである...
平林初之輔 「秘密」
...惡いことを丹念に書きとめたりして過すのには...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...たぶん僕とこの冬をこちらで過す事になるでせう...
堀辰雄 「七つの手紙」
...露独連絡の国際列車によってロシア外務省からパリー駐在のロシア大使の許(もと)へ重要秘密書類を運ぶ一人の外交郵便夫が通過する...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...徒然に一年の長日月を経過するは一刻千金に折算して八百余万円を浪費するよりも惜しく思はるゝなり...
正岡子規 「読書弁」
...何といってもこおろぎは秋の初めから終りまで鳴き過す...
宮城道雄 「耳の日記」
...上手から下手奥へ列車が通過する轟然たる響が近づき...
三好十郎 「地熱」
...看過すべからざる稲作の史料であろう...
柳田国男 「海上の道」
...このまま見過すという法があろうか...
吉川英治 「三国志」
...罪過すでに軽からざるゆえに...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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