...食事の知らせあるまでをうつらうつらと過ごすべく...
石川啄木 「詩」
...晩年には幸福に過ごすことができました...
石原純 「ジェームズ・ワット」
...酒を過ごすと頭も変になる……と忠告すると...
犬田卯 「一老人」
...半歳を雪の下に埋もれて過ごす耕地のことで...
犬田卯 「荒蕪地」
...和気靄々裡に一日を過ごすといった風の会だった...
上村松園 「随想」
...辞(いな)みやらんとは思へどもさすがに打付けにさいはんも何となく気の毒にてそのままに打過ごす...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...炬燵にもあだには時を過ごすまじ句を玉(たま)と暖めてをる炬燵かな十二月六日 松本浅間温泉たかの湯...
高浜虚子 「六百句」
...自分の文章の校正刷りを見る時に顕著な誤植を平気で読み過ごすと同じような誤謬(ごびゅう)が...
寺田寅彦 「蓄音機」
...資本主義が一夜々々を過ごすために物語るアラビヤンナイトだったのだから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...無活動を強(し)いられた夜や昼を過ごすうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この一秒を待って過ごす...
夏目漱石 「琴のそら音」
...世の見物人より喝采(かっさい)を受けることなくして世を過ごすが...
新渡戸稲造 「自警録」
...旅のあいだ上の網棚で時を過ごす...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「最初の苦悩」
...彼女は彼が楽しんで過ごす権利を本当に与えてしまうことを躊躇した...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...彼女はしばしば僕のところへ来て一日中彼の近くで過ごすことになるだろう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...世間並みの幸福を願わずに堪え忍んでいることでいろいろと人から批難をされるようなこともなく一生を過ごすがいいでしょう」お聞きしている姫君らは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それを遣(や)り過ごすと暫くしてから...
吉川英治 「江戸三国志」
...正月は旅で過ごすつもりか」などと...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索