...倉地は朝から葉子の所で退校時間まで過ごすようになった...
有島武郎 「或る女」
...二村に百姓をして一生を過ごすものの夢想することも出来ないような安楽な老後を送っている爺様がどうして発狂したのだろうか...
犬田卯 「一老人」
...ただいかにしてこの間を過ごすべきかとのみ思い煩う...
大杉栄 「獄中消息」
...一日を過ごすに足るべけれど...
大町桂月 「碓氷峠」
...冬の半夜を過ごすこともあったが...
徳田秋声 「縮図」
...それから不安な数日を過ごすともう癒(なお)っている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明日の晩は過ごすことにするわ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その一日を過ごすのである...
中井正一 「過剰の意識」
...これをやり過ごすと竜之助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...此儘(このまま)で過ごすのは充(つま)らないと思う処から...
「落第」
...運動もいいが度を過ごすと行(い)かぬ者で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一九〇〇年十七歳夏季休暇をロツトクで過ごす...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」年譜」
...今は平気で見過ごすことができ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...グレイが快適に過ごす一等車...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...危うく見過ごすところでしたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...島の夜を過ごすのが常だつた...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...こうして千年を過ごす方法はないかと院はお思われになるのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この退屈な待つ間を面白く過ごすような事でもあれば好いと反謀気も出て来るのである...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
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