...その時々の過ぎ行く影を投げるのみで...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...さて其の過ぎ行くに及び...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...過ぎ行く夢は大影(おほかげ)の奧にかくれつ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...呼ばはりて過ぎ行く夢は去りぬ神秘(くしび)に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...樓下を過ぎ行く遊人は多からず...
大町桂月 「小金井の櫻」
...時の過ぎ行くと共に取り去られて...
高浜虚子 「丸の内」
...時に微風の一そよぎ知らず過ぎ行くたが魂か時に流るゝ星いくつ知らず落ち來る何の魂...
土井晩翠 「天地有情」
...過ぎ行く乗物の一行を...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人が英気凜々(えいきりんりん)として過ぎ行く後ろ姿を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...然し過ぎ行く幾月の間に人々は凋落し老衰して同時に一族の者は孰れも窮乏してしまつた...
長塚節 「菠薐草」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...よらで過ぎ行くところ...
正岡子規 「俳人蕪村」
......
宮沢賢治 「疾中」
...一番後から訴えどころない生活の過ぎ行く哀愁を感じつつ坂路を登って行った...
宮本百合子 「海浜一日」
...たゞ過ぎ行く風の如く...
夢野久作 「白くれない」
...樹(こ)の間(ま)過ぎ行く月のおん影こそ忘れ得ざらめしみじみ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あらゆる過ぎ行くものの姿に底知れぬ悲哀を感ぜしめる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...それによって我々は過ぎ行くものの間に過ぎ行くものを通じて...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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