...以上はあまり妖怪学の効能を述べ過ぎるように見えて...
井上円了 「おばけの正体」
...來島の瀬戸を越えてから穩か過ぎる程穩かな航海に退屈して各未來の希望を語り合つた時は...
高濱虚子 「俳諧師」
...僕はわざと大声で、「鶴田君! 君は、ふだんからどうも、酒も何も飲まず、まじめ過ぎるよ...
太宰治 「未帰還の友に」
...今夜の彼の思い付きが聊(いさゝ)か突飛(とっぴ)過ぎるので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...時々吹雪が裏の板戸を撫(な)でて通り過ぎると...
中里介山 「大菩薩峠」
...たしなみがなさ過ぎるように思って我慢をし...
中里介山 「大菩薩峠」
...日雇に雇われるには見識があり過ぎる――亡者としてうろつくよりほかには道がないじゃないか」「その亡者として生きる道がもう...
中里介山 「大菩薩峠」
...それにしてもバツが違い過ぎる...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまり使い過ぎると中毒するものだから...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...「宅(うち)の人はあんまり正直過ぎるんで」御藤(おふじ)さんは昔健三に向って...
夏目漱石 「道草」
...ツイ功名を急ぎ過ぎる癖はありますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...叔母さんに朝のお菜(さい)を頼んで飛んで行つて見ると――」「合の手が多過ぎるよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...連れ立ちて團子屋の前を過ぎるに頓馬は店より聲をかけてお中が宜しう御座いますと仰山な言葉を聞くより美登利は泣きたいやうな顏つきして...
樋口一葉 「たけくらべ」
...数年が、過ぎる...
火野葦平 「花と龍」
...アンマリ脳髄で物を考え過ぎると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...男ばかりのボートが黙々として行き過ぎる...
横光利一 「欧洲紀行」
...余りに権式(けんしき)張らなさ過ぎる...
吉川英治 「新書太閤記」
...これから通りかゝる筈の青木が原をさう一気に急いで通り過ぎることは出来まいと思はれたので...
若山牧水 「木枯紀行」
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