...感覺的現實を偏重する者は形式的普遍のみを求むる者と同樣に抽象的である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...しかも其消息や宇宙に遍満せる也...
石川啄木 「閑天地」
...社会的存在としての人間の普遍的な...
高神覚昇 「般若心経講義」
...………妻ハ昨夜ノ事件以来マダ一遍モ起キタ様子ガナイ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...讀經の聲と共に何遍となく僧が腰を屈めて禮拜すると...
田山花袋 「道綱の母」
...一遍あとの様子を見に行かんならん思うてもまだ...
近松秋江 「狂乱」
...例えば子供の時分に同じお伽噺(とぎばなし)を何遍でも聞かされたおかげで年取って後までも覚えておられるが...
寺田寅彦 「随筆難」
...このフローレンスの美術家兼科学者・工学者(ゲーテに比すべき普遍人)に於ける実験の観念は...
戸坂潤 「技術の哲学」
...普遍的な興味だとさえ考えていい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...終りもなき大遍満の存在と致しまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...余はもう一遍(ぺん)丁寧に撫(な)で廻わした後(のち)...
夏目漱石 「草枕」
...――江戸中を二三遍駈け廻つたやうな心持ですよ」「御苦勞々々々...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遠き遍路に消え殘る雪を光らしむ...
萩原朔太郎 「黎明と樹木」
...普遍的知識の根拠である四種の哲学的関係について...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...普遍妥当性または永遠性などというがごとき美しき札を張りつける...
三木清 「危機における理論的意識」
...「新しい哲學は、人間を、人間の土臺として自然をも含めて、哲學の唯一の、普遍の、最高の對象とする――人間學をそれ故に、生理學をも含めて、普遍學とする*...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...頼りになるという感じは人間生活の通り一遍のことでは(相互的に)会得されないものですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...概して永久不変性と普遍妥当性(だとうせい)を持つ正確な法則で...
矢部貞治 「政治学入門」
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