...若しくは我等の衷に普遍的自我に對する――攝取不捨の意志として活動する普遍的自我に對する信があつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自然は最も普遍的な一般的法則に支配されながら...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...遍(あまね)く見舞うのが勤めであった...
泉鏡花 「婦系図」
...またゝくうちに光子の顔を萬遍なく汚してしまった...
谷崎潤一郎 「少年」
...故に自然科学は普遍的法則を求める科学...
戸坂潤 「科学方法論」
...最も普遍的な意味を自然科学に対して有つ...
戸坂潤 「科学方法論」
...そういう形而上学的な一遍にして永劫な写しは実践的な唯物論と弁証法との関わり知らない処のものだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...だからこそ文学は最も日常的で常識的で従って或る意味で最も大衆的な普遍的な文化内容であることが出来るのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...何遍も何遍もこの同じ問を繰り返しますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なあ父樣(とゝさん)一遍(ぺん)勇(いさむ)さんに逢(あ)ふて十分(ぶん)油(あぶら)を取(と)つたら宜(よ)う御座(ござ)りましよと母(はゝ)は猛(たけ)つて前後(ぜんご)もかへり見(み)ず...
樋口一葉 「十三夜」
...彼の描く世界が普遍的に読者に迫る力をもっているのだ...
平林初之輔 「ポウの本質」
...まさに凡ての歴史的時代よりも普遍的となり...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...したがって嘉声(かせい)城邑(じょうゆう)に遍(あまね)かった...
南方熊楠 「十二支考」
...決して通り一遍のおかみさんの感情ではありません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...十数遍の胡粉仕上げで...
山本笑月 「明治世相百話」
...君子が祖母からこの二人の遍路の話を聞くときは...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...またそういう遍歴者のすがたこそが...
吉川英治 「私本太平記」
...ぎゃく縁ももらさで救うねがいなれば巡礼道(じゅんれいどう)は頼もしきかな南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)――その巡礼道の身ではないが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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