...感覺的現實を偏重する者は形式的普遍のみを求むる者と同樣に抽象的である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...一遍に重くもなれば...
田中英光 「箱根の山」
...同宿の老遍路さんが耄碌してゐると思つたのは間違だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...こりゃあ有難う有難う」と何遍もふり返っては繰返しながら行過ぎた...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...もしもあの時に先生が掛図の色々の絵の一つ一つを残らず通り一遍の簡単な説明で撫(な)でて通ったのであったら...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...なんら絶対普遍的価値のないものである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...この言葉のある限り永久に残るだろう処の普遍的な規定を有っていると共に...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...もう一遍酒屋を聞いて来ようかと出かけて...
夏目漱石 「創作家の態度」
...百萬遍も稱へて居たんですもの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すべての物質に遍する本有の実在を直覚する...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...何遍もやり返し、かなり丁寧にやった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...……入道雲一月(ひとつき)のうちには一遍ぐらいこんなことがある...
堀辰雄 「幼年時代」
...馬鹿に通り一遍になつたね...
眞山青果 「茗荷畠」
...即ち理論的に普遍的なる机を意味してゐるのではなく...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...そのうちに粟生氏が「箙」の切の或る一個所をかれこれ二三十遍も遣直(やりなお)させられたと思うと...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「てめえは夜籠りの遍路だろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...人類の覚者としての普遍性を得て来たのである...
和辻哲郎 「孔子」
...また彼は理性の受動的側面を認めるアリストテレースの説に対して普遍的理性の両面即ち能動的理性と質料的理性とを説き...
和辻哲郎 「鎖国」
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