...手前のはほんの下手(へた)の横好きで今日も運座(うんざ)、明日も運座、と、所々方々へ臆面もなくしゃしゃり出ますが、どういうものか、句の方はいっこう頭を出してくれません...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...運座といふのは、広い世間に俳人しかやらない子供らしい遊びの事で、これをするには真実(ほんと)にちよつぴりの会費と、ちよつぴりの俳才とさへあつたら十分なのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...當地の俳況及運座の方法等直接水月より御聽取可被下候』とあつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...而して運座は一層面白いものだという事が判った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...夜木曜会運座に徃く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...とうとう運座へ出て来なかったね」湯槽のふちにぼんのくぼをのせて...
中里介山 「大菩薩峠」
...――ところで運座(うんざ)はどんな具合だつたえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...【第一回】一運座(うんざ)の帰り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――運座の會から唯今歸りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...同好寄りつどつて運座を催したことがある...
正岡容 「下町歳事記」
...その晩私は運座に先立つて親しく見て来たお堂の裏...
正岡容 「下町歳事記」
...宇野信夫君のところで運座のあつたとき...
正岡容 「寄席風流」
...運座(うんざ)の時無造作にして意義浅く分りやすき句が常に多数の選に入る如く...
正岡子規 「病牀六尺」
...今夜父が出かけました庵寺の運座も...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...もう……そうでしょう……」と、心で指を繰るように、眼をふさいでいたが、またちらと、仏壇を気にして、「運座では、お戻りの遅いはず...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...江戸座の俳句の運座は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...運座の帰りは遅いものときまっているが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...運座の帰りに手当てをしてやった男の血だよ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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