...遊芸を習わせるのもそのためだなぞと...
芥川龍之介 「一夕話」
...小説戯曲の作者は幇間遊芸人と同列に見られていた...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...わざは上達しないでもこういう心境をやしなうことが出来るものならば遊芸をならうということも徒爾(とじ)ではないように思われてくる...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...遊芸をみっちり仕込んだ嫖致(きりょう)の好い姉娘は...
徳田秋声 「躯」
...なる程九月三十日には、街頭で発見された虐待児童は乞食二十一名、辻占売十五名、新聞売十一名、遊芸十名、絵本売六名、コリント台売四名、花売二名、合計六十九名だったのが、この法律実施の初日である十月一日には僅かに辻占売一人と乞食三人としか広い東京市の街頭で発見されなかったと新聞が報じているから、該法律の効目には目ざましいものがあるようだが、所が、一方九月三十日迄に来たお酌の就業届出数は、例年よりも三〇〇件を増しているという、裏の事実もあるのである...
戸坂潤 「社会時評」
...芝居でも遊芸でもそうでしょう...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...茶事音曲はもとより百般の遊芸何一つ暗いものは無かったが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...あっしは遊芸が大嫌いで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...遊芸と浄瑠璃(じょうるり)で教え込まれた女は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その癖遊芸と女が好きじゃ手のつけようはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は遊芸の方が好きなので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...各遊芸の家元たち...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...どうしてそれが鎌いたちだと見分けがつきましたの」「……遊芸だってそうだろう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...紐解(ひもとき)の賀の済(すん)だ頃より、父親の望みで小学校へ通い、母親の好みで清元(きよもと)の稽古(けいこ)、生得(うまれえ)て才(さい)溌(はじけ)の一徳には生覚(なまおぼ)えながら飲込みも早く、学問、遊芸、両(ふたつ)ながら出来のよいように思われるから、母親は眼も口も一ツにして大驩(おおよろこ)び、尋ねぬ人にまで風聴(ふいちょう)する娘自慢の手前味噌(みそ)、切(しき)りに涎(よだれ)を垂らしていた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...遊芸は一通り出来て...
二葉亭四迷 「浮雲」
...遊芸人を呼んで酒宴をしたり...
山本周五郎 「菊千代抄」
...卯木もその遊芸人の妻だった...
吉川英治 「私本太平記」
...遊芸人も流れて来る...
吉川英治 「新書太閤記」
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