...若い遊冶郎と若い美人とが二人づつ...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...武士の魂は抜けて遊冶郎になり下つてしまつた...
鮎川義介 「革命を待つ心」
...小説戯曲の如きは町人遊冶郎の道楽であって...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...そしてハイカラどもや遊冶郎どもが隊を作って民衆を侮辱し...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...ローマの四人の遊冶郎(ゆうやろう)アルセジマルクス...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...金盗人と遊冶郎とにばかり目をつけてやがる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...遊冶郎(ゆうやろう)の情死との間に...
直木三十五 「南国太平記」
...都人の来って酒宴を張り或は遊冶郎の窃(ひそか)に芸妓矢場女の如き者を拉して来る処で...
永井荷風 「上野」
...江戸時代の文學は遊冶郎の戯作であつた...
永井荷風 「森先生の事」
...世間の金持の遊冶郎(ゆうやろう)のするように...
中里介山 「大菩薩峠」
...吉原かむりといって遊冶郎(ゆうやろう)式なのもある...
中里介山 「大菩薩峠」
...吉原へ飛んで行く遊冶郎(ゆうやろう)の中に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...吉原へ飛んで行く遊冶郎(いうやらう)の中に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...村境の茶屋に三味線の技に長けたひとりの貌麗しい酌女が現れてゆききの遊冶郎のあぶらをしぼつてゐるとのことであるから見参に赴かうではないかと誘つた...
牧野信一 「水車小屋の日誌」
...幾分か遊冶郎(ゆうやろう)めいたところがあった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...中に一枚歌磨の自画像だと称して特に金紙(きんし)の装幀を施した絵をわざと高い処(ところ)から降ろして観せて呉(く)れたのが有触(ありふ)れた遊冶郎(いうやらう)の絵であつたのは驚いた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...遊冶郎(ゆうやろう)がかッたるそうに帰って来る吉原組(よしわらぐみ)の駕もあれば...
吉川英治 「江戸三国志」
...一人の遊冶郎の美的生活は家庭の荒寥となり母の涙となり妻の絶望となる...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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