...遊ばせる玩具(おもちや)は学校のを盗んだ花盛りの桜の一枝だつた...
芥川龍之介 「一塊の土」
...塵(ちり)の都に住んで雑事に忙殺されているような人が僅少(きんしょう)な時間をさいて心を無垢(むく)な自然の境地に遊ばせる事もできようし...
寺田寅彦 「蓄音機」
...自分から進んで子供を遊ばせるというのではなく...
豊島与志雄 「香奠」
...家の庭で彼女らを遊ばせる工夫をした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...子供と遊ばせるがいい...
直木三十五 「大阪を歩く」
...無用な人を遊ばせるかと言えば...
中里介山 「大菩薩峠」
...遊ばせるという要は窮屈ではいけない...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...階下の火燵で「風流記」を読み、清を遊ばせる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...小角力は傘もさゝずに濡れて行き蔦雄男親纏(まとゐ)のやうに遊ばせる同神楽堂飴屋の傘へ釣を垂れ同第三句...
正岡容 「大正東京錦絵」
...ほかの子供たちを招いて一緒に遊ばせるやら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...詩的感興は詩人を駆って彼自身の外に遊ばせるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...家々のオシラサマを遊ばせる...
柳田国男 「海上の道」
...日を定めて男女をともに遊ばせる...
柳田国男 「木綿以前の事」
...この辺は九時ごろまで子供を外で遊ばせるから...
山本周五郎 「花も刀も」
...それでも小鳥を遊ばせるに十分な枯れてゐる木...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...自分のたましいをも縹渺(ひょうびょう)と宇宙に遊ばせるつもりで聴いていればよい」そう訓(おし)えられたことにも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...傾城町(けいせいまち)より安く遊ばせるという...
吉川英治 「宮本武蔵」
...顎(あご)を外(はず)して遊ばせるのである...
吉川英治 「無宿人国記」
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