...常に彼の中に磅(ばうはく)する芸術的感興に遭遇すると...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...吾等は日本歴史中「土民起る」の句に屡々遭遇する...
石川三四郎 「土民生活」
...沼南のような多忙な政治家が日に接踵(せっしょう)する地方の有志家を撃退すると同じコツで我々閑人を遇するは決して無理はない...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...また世間の雑誌の如く原稿料を潤沢にして漱石氏はじめ多くの新進作家諸君を優遇するとなると...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...英国大使館はナリン太子を待遇するに鄭重(ていちょう)なる「囚人(めしゅうど)」の礼をもってしていたことを私はこの眼でハッキリと意識したのであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...珍客を遇する礼として当然のことと思われた...
寺田寅彦 「柿の種」
...修道院でも単なる好事家より一倍と注意を払って遇するに違いない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...非常の不幸に遭遇するとか...
朝永三十郎 「學究漫録」
...妻として迎え優遇す...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...反対の実例にしばしば遭遇するからなのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...遭遇すべき恐しい暴風雨(あらし)が私の周圍に迫つてゐるのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私と云ふ先妻の長男を家庭内で冷遇することが少なからず後妻の気に叶(かな)ふので...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...あんなに冷遇すれば男はかえって反発的なことを起こすものですよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...客舎は医師を遇することが甚(はなはだ)薄かつたので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...老人を厚遇す...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...客を家族の一員のごとく待遇することが...
柳田国男 「雪国の春」
...武士を遇する道を知らんかッ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...士を遇することに厚かったこの時代では...
吉川英治 「宮本武蔵」
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