...彼は遅鈍な性格で、物事に気づかないことが多い...
...科学に遅鈍な人でも、努力すれば理解できるようになる...
...遅鈍な反応をする人に対して、イライラすることがある...
...学習障害が原因で、遅鈍な子供もいる...
...遅鈍なペースで進んでいるプロジェクトは、早急に見直しが必要だ...
...一個人よりも活動の遅鈍になり勝ちな社会的生活にあっては...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...又焼けてから半日経たぬ間に焼けた本の目録を作るは丸善のような遅鈍な商人には決して出来ない...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...父ジョンはフランス人系統であったがむしろ遅鈍なほど実直なたちで鉛筆製造に精を出し...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...玉のほうは三毛とは反対に神経が遅鈍で...
寺田寅彦 「子猫」
...ないしは人間の頭の適応性があまりに遅鈍であり過ぎるか...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...彼と同腹一体の苦談楼主人は縦横策を画して風雪を煽ぐに日も維れ足らざるに非ずや彼は巧みに現れんが為に巧みに隠れたるのみ彼は遅鈍なる如くにして反つて巧遅に容易に放たず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...また揺籃(ようらん)の底に夢みる遅鈍な存在の生命の律動――あるいは悲しいあるいは楽しいやむにやまれぬその欲望...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...精神的に一種の感覚遅鈍な大衆の群れである...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...しかしながら遅鈍ではなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...第三段は人を遅鈍になし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かくまで人間を遅鈍(ちどん)にするものだろうか...
永井荷風 「曇天」
...みな異様な遅鈍状態に陥り...
久生十蘭 「ノア」
...遅鈍な想像力では...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...しかも一年にせいぜい二三篇の戯曲を書き得るに過ぎない程に遅鈍にして病弱なる怠け者である此の僕でさえも...
三好十郎 「俳優への手紙」
...見たところ遅鈍の如き豚が鋭い感受性をそなえているとは意外である...
武者金吉 「地震なまず」
...物ごとの理解が遅鈍なので...
山本周五郎 「日本婦道記」
...以ていかに関東方面の報道は遅鈍(ちどん)なものだったかがわかる...
吉川英治 「新書太閤記」
...遅鈍(ちどん)ならざるを得ないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索