...十一時の予定が遅れて十二時に乗越に着いた...
板倉勝宣 「春の上河内へ」
...ともすれば帆村は遅れてしまいそうです...
海野十三 「怪塔王」
...この悲劇には手遅れですが...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...勝気な素子は入院中の仕事の遅れを取り返すため...
外村繁 「日を愛しむ」
...もし、一分、一秒、奈良崎の刀が、遅れたなら、自分だけが真向から二つに斬られなくてはならなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...きっと遅れても来着するだろう...
直木三十五 「南国太平記」
...一羽遅れた小鳥のやうに...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...――遅れたというほどではなかったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...つまり他の町に比べて三分の一だけ文明の程度が遅れて了つたわけだ...
牧野信一 「不思議な船」
...従って回復も遅れたことでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...遅れた検温を飯をくいながら試みていて初めて病人という奴には生きるか死ぬかの忙しさがあるので...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...いつでもあなたは遅れるのね...
森鴎外 「杯」
...少しく貞固(さだかた)に遅れて留守居に転じたものがある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...時日が経過すれば自然と回復すると思いますから……視力の方が二頭腓脹筋(にとうひちょうきん)の回復よりも遅れるかも知れませぬが……」「ウム...
夢野久作 「戦場」
...入港が遅れそうだというので...
横光利一 「旅愁」
...我がために占ふことは遅れたり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...S君は少し遅れて岩角の蔭に退く波を待つてゐるのか...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...一カ月近くも遅れてしまったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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