...遅るるを恐れるように彼の眼の中に躍(おど)り上って来た...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...余もそれに遅るる一...
高浜虚子 「子規居士と余」
...何故に文化に遅るること今日の如きか――という問題に答えたある人の答えを記臆している...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...懐之の初旅は遅るること二歳であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...是は此遊に遅るること三年...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...即ち我国大宝の学令に遅るること二十年余である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此重注石刻(ちようちゆうせきこく)は初の開元注に遅るること更に二十年余である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...曾て除夜に琴を奏して慰めたと云ふ盲児(まうじ)常三郎に遅るること僅に三日...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...山陽に遅るること十一年であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...福山にある同名の藩学は江戸に遅るゝこと一年...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...父に遅るること僅(わずか)に四月(しげつ)にして歿した玄亭は...
森鴎外 「渋江抽斎」
...今抽斎に遅るること三年で世を去ったのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...急ぐ者は遅る(クイントゥス・クルティウス)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...遅るる者は曹操のためかならずみなごろしにならん――としるして布令なす事」と...
吉川英治 「三国志」
...召の御期日に遅るるとも...
吉川英治 「私本太平記」
...こう馳せつけに遅るるとは何事だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵はそれより遅るること...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...ミサに遅る今日(きょう)...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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