...遅まきながら万端の用意にかかれば夕方までにはこの大使館の始末機関はすぐ使えるようになるだろう...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...はなはだ遅まきながら...
大杉栄 「日本脱出記」
...遅まきながら築地にあった女子語学校の初等科に...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...彼は遅まきながら...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...われわれは遅まき乍ら...
久生十蘭 「黒い手帳」
...市内や近郊などの数カ所に遅まきながら捜索が始められた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...遅まきながら一通りのテキストを得た後でないと...
牧野信一 「月評」
...遅まきながら改心して――なんて考えることはあっても...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...遅まきながら長い尾を振る...
三好達治 「測量船拾遺」
...と久慈はこのように遅まきながらひとりいる自由さに...
横光利一 「旅愁」
...それは十三世紀の宗教史の中から遅まきながらも聖トマスという人物の思想と働きとを見つけたことだった...
横光利一 「旅愁」
...ちと、遅まきながら、起つならば、この地方しかない...
吉川英治 「三国志」
...と遅まきながら母も考えてきたらしい...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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