...そのうえ被害民自身の運動は遅々として行き悩んでいる...
大鹿卓 「渡良瀬川」
......
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...かたつむりのごとく遅々として地を往くほうが...
谷譲次 「踊る地平線」
...「時」の歩みと云うものが驚くほど遅々として...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...『罰の歩みは遅々としていたが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...雨の日の遅々とした灰色の曙(あけぼの)だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...遅々(ちち)としてヨンヌの平野をのたくりゆくうち...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...久しく自動車に慣れた近代人には牛の歩みの遅々としていかにも初春の気分になる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その効験の現わるるはきわめて遅々たるものにして...
福沢諭吉 「徳育如何」
...そして数世紀の間ほとんど人口が停止しまたはせいぜいのところ極めて遅々として増加しただけで眠っていたロシアの領土...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この朝おき宵ねについてはまことに遅々たる有様ですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...非常に遅々ともして居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...実に望ましいスピードでないにしろ着々(或は遅々とながら)すすめられている以上...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...遅々たる時間を経て...
柳宗悦 「工藝の道」
...存外に流行が遅々としていたのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...みなさんの学問の遅々として進まぬことを...
柳田国男 「木綿以前の事」
...大夢誰かまず覚(さ)む平生我れ自ら知る草堂に春睡(しゅんすい)足(た)って窓外に日は遅々(ちち)たり吟じおわると...
吉川英治 「三国志」
...城普請(しろぶしん)のために徴発(かりだ)してはならんとあって」「それでは遅々(ちち)と進まぬ道理だ...
吉川英治 「私本太平記」
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