...老人は遅々として迫らぬ如く答へる...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...悽惨(せいさん)として遅々たりや...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...読詩の妙は漸々遅々たる推度の裡に存す...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...今日の遅々とした進歩はそれに較べれば児戯の観をなすほどの...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...何にしろ事件はこの土地からはるか離れた所で遅々として進んでゐるのか停滞してゐるのかわからない位であつたから...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...『罰の歩みは遅々としていたが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...雨の日の遅々とした灰色の曙(あけぼの)だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何しろ進行が遅々としているから...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...その進行の遅々たるだけ...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...平次の調べは遅々たるうちに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...感応のもっとも遅々たるものというべし...
福沢諭吉 「徳育如何」
...しかしかかる結果は時が後れかつ遅々たるものであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...遅々として天界で滅んでゐた...
横光利一 「静かなる羅列」
...春日の遅々たる天...
吉川英治 「三国志」
...つきましては、即刻の上洛を思うこと、心も矢竹にございますが、奥羽一たい、乱麻(らんま)の状にて、余賊(よぞく)、容易に平定せず、さきに新田義貞からも、しきりな急使を受けておりますものの、いかにせん賊徒平定の謀(はかり)に、日夜、心をくだくのみで、遅々(ちち)と、延引(えんいん)いたしおりますこと、真に、われながら鬱々(うつうつ)の感にたえません...
吉川英治 「私本太平記」
...憐(あわ)れにもまた遅々(ちち)として見えた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...原稿も日々遅々(ちち)だし...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...夜(よ)すがら、燭に、頬骨を照らさせて、遅々と、筆を持っている彼の姿を想像すると、思うだけでも、肌に粟(あわ)が生じてくる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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