...老人は遅々として迫らぬ如く答へる...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...遅々としているようでいて結果を見ると驚くばかりだった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...他の人々が遙かに前進している後方に私は強力と共に遅々として歩いた...
高浜虚子 「富士登山」
...私の仕事は遅々として進まぬ...
太宰治 「富嶽百景」
...その割にしては郊外の発展はまだ遅々としているよ」「それああなた...
徳田秋声 「蒼白い月」
...訳筆は遅々(ちち)として進まなかった...
豊島与志雄 「反抗」
...久しく自動車に慣れた近代人には牛の歩みの遅々としていかにも初春の気分になる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...まことに春日遅々たるの想ひで豆粒ほどの土に藹々たる無辺の念を凝らしながら...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
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山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...みなさんの学問の遅々として進まぬことを...
柳田国男 「木綿以前の事」
...計りごと遅々なれば計りごと変ず...
吉川英治 「三国志」
...陽は遅々(ちち)と傾きかけながら...
吉川英治 「三国志」
...大夢誰かまず覚(さ)む平生我れ自ら知る草堂に春睡(しゅんすい)足(た)って窓外に日は遅々(ちち)たり吟じおわると...
吉川英治 「三国志」
...淀の上(のぼ)りといえば、遅々として、舟に飽きるのがふつうだが、迫い風を孕(はら)んだ帆は、またたくまに守口を過ぎ、やがて鳥飼を左に見ていた...
吉川英治 「私本太平記」
...秀吉の戦い遅々として捗(はかど)らずとも...
吉川英治 「新書太閤記」
...遅々とした筆が運ばれだす...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...上り船は遅々たるものである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...遅々として消費される機械によって生産される貨物とに...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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