...時間は遅々(ちち)として...
海野十三 「大脳手術」
...そのうえ被害民自身の運動は遅々として行き悩んでいる...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...相変らず遅々としている私にシビレをきらしたというのか店を飛び出して独立旗上をした...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...我国社会運動の遅々(ちち)として進まざる...
高見順 「いやな感じ」
...けれども師父ブラウンがその著名な考古学者の遅々たる恢復の間その側(そば)にあってスメール教授に話したというのは...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...遅々として進まないことの原因がどこにあるかを衝いている文献ともいえるものである...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...「二月三月日遅々...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...なぜかというに藤原時代に文明の波及が遅々としておったのは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...久しく自動車に慣れた近代人には牛の歩みの遅々としていかにも初春の気分になる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...まことに春日遅々たるの想ひで豆粒ほどの土に藹々たる無辺の念を凝らしながら...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...非常に遅々ともして居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...極めて遅々たる自分の自然な成長の歩調で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...遅々たる歩みではあっても...
三好十郎 「俳優への手紙」
...文明の低度なる民族の間には言語の変遷は比較的遅々たるものがあろうし...
柳田國男 「地名の研究」
...遅々(ちち)として...
吉川英治 「新書太閤記」
...憐(あわ)れにもまた遅々(ちち)として見えた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...遅々とした筆が運ばれだす...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...従って地代の増進が遅々たる所の...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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