...逼塞(ひつそく)した息はお腹(なか)の上へ墓標(はかじるし)をたてようとする...
大手拓次 「藍色の蟇」
...二十五栃木の大中寺に逼塞(ひっそく)の神尾主膳は...
中里介山 「大菩薩峠」
...二た間の長屋に膝小僧を抱いて逼塞(ひつぱく)してゐる四十年輩の浪人者は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殿様は入府になるなり、下邸に逼塞し、元日の参賀にも、十一日の具足祝いにも上らず、大物(おおもの)を抱えて鬱々としてござった...
久生十蘭 「玉取物語」
...むろん事あれかしと覗(うかが)っていたオロシャは逼塞(ひっそく)しないであろう...
本庄陸男 「石狩川」
...これが不景気助長の金融逼塞を甚だしからしめて居るに違いない...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...七月十三日にに逼塞(ひつそく)を命ぜられて...
森鴎外 「椙原品」
...侯が幕府から逼塞を命ぜられた理由は...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...自分は現在でも「逼塞」というかたちで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...同じ理由によって逼塞を命ずる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...逼塞とか預けぐらいで済もうとは思えない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...綱宗さまの御逼塞(ごひっそく)このかた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...綱宗が逼塞(ひっそく)を命ぜられたときは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...多年の御逼塞(ごひっそく)とは...
吉川英治 「私本太平記」
...また逼塞(ひっそく)した宮方の残党勢力とは...
吉川英治 「私本太平記」
...いわゆる大覚寺統の――後醍醐方の公卿と忌(い)まれて――逼塞(ひっそく)していた公卿ばらも...
吉川英治 「私本太平記」
...まさに城兵は逼塞(ひっそく)したとみえる...
吉川英治 「新書太閤記」
...六行だ」かれは高い山の頂(いただき)へついた時のような呼吸の逼塞(ひっそく)をおぼえだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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