...逃亡しないまでも家の中に逼塞している者が多かった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...本所のさる裏町の長屋に逼塞していた時分...
徳田秋声 「縮図」
...深川の方に逼塞(ひっそく)しているその伯父と一度会見すると...
徳田秋声 「爛」
...勝川おばさんの逼塞も本ものになって...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...おしょさんのために逼塞(ひっそく)したということだった...
長谷川時雨 「神田附木店」
...臺所向きも白々と逼塞してゐる風である...
林芙美子 「濡れた葦」
...犬小屋のような火の気もない荒ら家に逼塞していた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...殿さま逼塞の沙汰があったこと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それがもとで御逼塞という大事にいたらしめた奸臣(かんしん)だから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「――御逼塞が、その謀計の一つだというのか」「第二は跡式(あとしき)の件です」と周防は云った、「御存じのようにいま御継嗣について、入札(いれふだ)がおこなわれることになっておりますが、その結果によっては、六十万石を二つに割り、三十万石を一ノ関さま、十万石を白石(片倉小十郎)どの、残余はしかじかに分配すると、数度にわたって談合があったというのです」「久世侯が申されたのだな」「しかも、所領分割のことは、すでにその人々にも通じているかもしれぬ、白石どのなどは十万石ということであるから、さもあるまいが特に注意するように、とのことでした」安芸の躯が動かなくなった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...綱宗の逼塞に、兵部と雅楽頭の連絡のあることはわかっていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...逼塞になって以来...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これに逼塞(ひっそく)を命じたのはなぜか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...陸奥守(むつのかみ)綱宗の逼塞から始まり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...采女(うねめ)は逼塞(ひっそく)...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...綱宗さまの御逼塞(ごひっそく)このかた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...茂庭大蔵が逼塞の処分になった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...また逼塞(ひっそく)した宮方の残党勢力とは...
吉川英治 「私本太平記」
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