...この農村(ひやくしやうむら)に逼塞(ひつそく)したのだ...
石川啄木 「刑余の叔父」
...家族は以前持家であつた小さな貸家の一つに逼塞した...
心猿 「露伴忌」
...逼塞(ひっそく)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...ボアルンの奥地に逼塞(ひっそく)させるために...
中村地平 「霧の蕃社」
...逼塞(ひつそく)時代の寒い日のある夕方...
長谷川時雨 「三十五氏」
...殿様は入府になるなり、下邸に逼塞し、元日の参賀にも、十一日の具足祝いにも上らず、大物(おおもの)を抱えて鬱々としてござった...
久生十蘭 「玉取物語」
...これが不景気助長の金融逼塞を甚だしからしめて居るに違いない...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...現在では寄合の閑職に逼塞(ひっそく)していた...
山本周五郎 「落ち梅記」
...よってまず逼塞(ひっそく)まかりあるべく...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ひいては綱宗さま逼塞という大事にも及んでいることの...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...侯が幕府から逼塞を命ぜられた理由は...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...陸奥守さまは御逼塞になられたのですから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...陸奥守さまに逼塞の沙汰が出た理由がなんであるか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...同じ理由によって逼塞を命ずる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...茂庭大蔵が逼塞の処分になった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...万延寺境内に逼塞(ひっそく)し...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...まさに城兵は逼塞(ひっそく)したとみえる...
吉川英治 「新書太閤記」
...六行だ」かれは高い山の頂(いただき)へついた時のような呼吸の逼塞(ひっそく)をおぼえだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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