...転落して裏長屋に逼塞(ひっそく)する身になっても...
徳田秋声 「縮図」
...こんな狭い天地に逼塞(ひっそく)はしているけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...おしょさんのために逼塞(ひっそく)したということだった...
長谷川時雨 「神田附木店」
...この状態で、逼塞し、生活に疲れ、一切の必要品に欠乏し、そして粗悪な食物から常に生ずる流行病に襲われ、怠惰が下層階級の間に生ぜしめる不規律に陥って、彼らのほとんどはあらゆる絶望の恐怖の中に死亡した...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これが不景気助長の金融逼塞を甚だしからしめて居るに違いない...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...七月十三日にに逼塞(ひつそく)を命ぜられて...
森鴎外 「椙原品」
...藩主が幕府から逼塞を命ぜられて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...侯が幕府から逼塞を命ぜられた理由は...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...綱宗の逼塞に、兵部と雅楽頭の連絡のあることはわかっていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...殿さまが御逼塞になった日...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...改めて沙汰はなくとも「逼塞」は解かれたとみてよいと思うが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...逼塞になって以来...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「陸奥守(むつのかみ)(綱宗)さまが公儀より御逼塞(ごひっそく)に仰せつけられてから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これに逼塞(ひっそく)を命じたのはなぜか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...綱宗の逼塞(ひっそく)このかた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...万延寺境内に逼塞(ひっそく)し...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...おなじ逼塞(ひっそく)なかまの公卿どもをもかたらって...
吉川英治 「私本太平記」
...六行だ」かれは高い山の頂(いただき)へついた時のような呼吸の逼塞(ひっそく)をおぼえだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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