...逼塞(ひつそく)した身には三十両といふ纏(まと)まつた金は有難かつた...
薄田泣菫 「茶話」
...こんな狭い天地に逼塞(ひっそく)はしているけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...逼塞(ひつそく)時代の寒い日のある夕方...
長谷川時雨 「三十五氏」
...四谷谷(たに)町の陽あたりの悪い二間きりのボロ借家(しゃくや)に逼塞していた...
久生十蘭 「予言」
...この状態で、逼塞し、生活に疲れ、一切の必要品に欠乏し、そして粗悪な食物から常に生ずる流行病に襲われ、怠惰が下層階級の間に生ぜしめる不規律に陥って、彼らのほとんどはあらゆる絶望の恐怖の中に死亡した...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...よってまず逼塞(ひっそく)まかりあるべく...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...藩主が幕府から逼塞を命ぜられて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ひいては綱宗さま逼塞という大事にも及んでいることの...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...侯が幕府から逼塞を命ぜられた理由は...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...綱宗逼塞による藩家の興廃が知りたいらしい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...逼塞を命ぜられるような...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...いちどは綱宗に逼塞(ひっそく)の沙汰の出たとき...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...御老中より弱年であるという御異議があったとおぼえております」「それがどうしたというのだ」「綱宗逼塞のときも...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...茂庭大蔵が逼塞の処分になった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...綱宗さまに対する逼塞(ひっそく)の沙汰が...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...玄蕃が三尺の木剣のために逼塞(ひっそく)せしめられたのであろうか?その時...
吉川英治 「剣難女難」
...いわゆる大覚寺統の――後醍醐方の公卿と忌(い)まれて――逼塞(ひっそく)していた公卿ばらも...
吉川英治 「私本太平記」
...六行だ」かれは高い山の頂(いただき)へついた時のような呼吸の逼塞(ひっそく)をおぼえだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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