...この農村(ひやくしやうむら)に逼塞(ひつそく)したのだ...
石川啄木 「刑余の叔父」
...逃亡しないまでも家の中に逼塞している者が多かった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...こんな狭い天地に逼塞(ひっそく)はしているけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...また逼塞(ひっそく)の生活にいいかげん退屈しているのを機会(しお)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...二た間の長屋に膝小僧を抱いて逼塞(ひつぱく)してゐる四十年輩の浪人者は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勝川おばさんの逼塞も本ものになって...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...臺所向きも白々と逼塞してゐる風である...
林芙美子 「濡れた葦」
...「すき好んで逼塞(ひっそく)しているわけじゃないが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...犬小屋のような火の気もない荒ら家に逼塞していた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...現在では寄合の閑職に逼塞(ひっそく)していた...
山本周五郎 「落ち梅記」
...ひいては綱宗さま逼塞という大事にも及んでいることの...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...侯が幕府から逼塞を命ぜられた理由は...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「そんなことが実際にできるわけはない」「しかしその第一はもう事実になりました」「第一とは」「殿の御逼塞(ごひっそく)です」安芸はぎらっと周防を見た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...綱宗が逼塞になったこと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「綱宗さま御逼塞このかた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...茂庭大蔵が逼塞の処分になった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...綱宗さまに対する逼塞(ひっそく)の沙汰が...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...六行だ」かれは高い山の頂(いただき)へついた時のような呼吸の逼塞(ひっそく)をおぼえだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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