...深川の方に逼塞(ひっそく)しているその伯父と一度会見すると...
徳田秋声 「爛」
...また逼塞(ひっそく)の生活にいいかげん退屈しているのを機会(しお)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...むろん事あれかしと覗(うかが)っていたオロシャは逼塞(ひっそく)しないであろう...
本庄陸男 「石狩川」
...七月十三日にに逼塞(ひつそく)を命ぜられて...
森鴎外 「椙原品」
...殿の御逼塞などということにはならなかったろう」「そこもとは身軽だからそう云えるのだ」「殿が御逼塞になってから斬るくらいなら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それがもとで御逼塞という大事にいたらしめた奸臣(かんしん)だから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「そんなことが実際にできるわけはない」「しかしその第一はもう事実になりました」「第一とは」「殿の御逼塞(ごひっそく)です」安芸はぎらっと周防を見た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「――御逼塞が、その謀計の一つだというのか」「第二は跡式(あとしき)の件です」と周防は云った、「御存じのようにいま御継嗣について、入札(いれふだ)がおこなわれることになっておりますが、その結果によっては、六十万石を二つに割り、三十万石を一ノ関さま、十万石を白石(片倉小十郎)どの、残余はしかじかに分配すると、数度にわたって談合があったというのです」「久世侯が申されたのだな」「しかも、所領分割のことは、すでにその人々にも通じているかもしれぬ、白石どのなどは十万石ということであるから、さもあるまいが特に注意するように、とのことでした」安芸の躯が動かなくなった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...綱宗の逼塞はもはやどうしようもない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...綱宗が逼塞になったこと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...公儀から逼塞(ひっそく)を命ぜられているので...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...去年の秋には御逼塞(ごひっそく)の沙汰が出ました...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...自分は現在でも「逼塞」というかたちで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「陸奥守(むつのかみ)(綱宗)さまが公儀より御逼塞(ごひっそく)に仰せつけられてから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「綱宗さま御逼塞このかた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...万延寺境内に逼塞(ひっそく)し...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...そのごは守時の逼塞(ひっそく)と共に...
吉川英治 「私本太平記」
...まさに城兵は逼塞(ひっそく)したとみえる...
吉川英治 「新書太閤記」
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